◆女子プロゴルフツアー GMO&サマンサ・カップ プロアマ戦(15日、茨城・イーグルポイントGC=6657ヤード、パー72)
開幕前日のプロアマ戦後、3月末以来の国内ツアー復帰戦となる渋野日向子(サントリー)がオンライン会見を行った。ビームスゴルフのウェアで登場した渋野は「2週間隔離で練習があまりできていない状態なので、自分に期待をせずできる。その分、気持ち的に楽にできる」と心境を語った。
4月から3か月間の米ツアー遠征を終え、6月末の全米女子プロ(40位)後に帰国した。「実家に2週間こもっていた。母のご飯や岡山のシャインマスカットを食べて、しっかり太りました」と笑顔を見せた。プロアマ戦では2008年賞金女王で所属事務所の先輩でもある古閑美保さんと同組で回り、「かなり楽しかった」と振り返った。
前戦の全米女子プロでは帯同キャディーが新型コロナ陽性となった影響で、急きょ決勝ラウンドでは代役の外国人キャディーを起用した。「いろんな経験もできたし、足りないものも見つかった。回れるか回れないか分からなかった状況で、3、4日目のゴルフができたことは大きい。メンタルが強くなった。失敗にイラっとせず、許してできる自分を見つけた。2日間やったことで気持ちが変わった」と強調した。
今週からは国内で3連戦し、8月19日開幕のメジャー、AIG全英女子オープン(英国)が控える。次週のエビアン選手権(フランス)を欠場し、国内での試合を優先した理由を「欧州に行く選択肢もあったが、あまり多く試合に出られない。今の自分には試合数が必要。こっちに帰ってきて試合に出ることにした」と説明した。
国内滞在中は東京五輪が行われるが、自身は6月末まで代表入りを争った立場。改めて振り返り、「選ばれなかったのは実力不足。悔しい気持ちもあったけど、できることはやったので、今は前向きに捉えている」と語った。その上で本大会について、「女子ゴルフの試合の時は(ツアーが)お休みなので、テレビで観戦できたらいい。今回、ソフトボールが復活するので個人的にはそこが楽しみ」と話した。
今週に向け、「とにかく予選通過したい気持ちもあるけど、米ツアーで3か月やって自分のゴルフを発見したので、それを試して、試合勘を取り戻せていけたら。3か月前の日本の試合よりショットの精度も上がっているので、発揮できたらいい。(スイングも)完成形に近づけていきたい。有観客で気合も入る。とりあえず楽しんでできたらいい」と見据えた。