男子ゴルフの東京五輪代表で、新型コロナウイルスの検査で陽性を示し、米国の自宅で隔離していた松山英樹(29)=LEXUS=が日本時間14日、練習を再開したことが明らかになった。早藤将太キャディー(27)が自身のインスタグラムを更新。松山がアイスを手にした写真を添えて「11日の隔離を経て松山さん2回(新型コロナの検査で)陰性出ました~元気に練習再開! 」(原文まま)と明かした。
松山は米ツアー参加中の今月1日に喉の痛みなどの症状を覚え、2日のPCR検査で陽性反応を示し、大会を棄権。その後は自宅で療養して体調の回復に努めていたが、10日の検査でも陽性判定が続いたため、15日開幕のメジャー、全英オープンの欠場を決めた。
29日からは自国開催の東京五輪(埼玉)を控えており、日本に帰国するためには96時間(4日間)以内に2回陰性を証明する必要があり、陽性判定が続けば渡航が困難となり、五輪出場にも影響が出ると懸念されていた。
だが、この日までに陰性判定が確認され、早い段階での帰国が可能になった。今後の試合に向けた調整で、松山がどこまで状態を上げてこられるかにもよるが、早藤キャディーの投稿には「五輪楽しみにしています」などとマスターズを制したエースに多数のコメントが寄せられた。ホッとした声とともに、日本人初の金メダルが懸かる五輪出場にも明るい兆しが見えてきた。
男子ゴルフの今年のメジャー最終戦、全英オープンは15日から4日間、英国南東部のロイヤル・セントジョージズGCで開催。アマチュアで出た2019年大会以来、2度目の出場となる金谷拓実(23)=Yogibo=は「どの試合も優勝を目指し、ベストを尽くしたい」と意気込みを示した。
新型コロナウイルス陽性判定となったため、今大会を欠場した東北福祉大の先輩・松山英樹が陰性判定となり、練習を再開したと連絡を受けた。朗報に「体調が回復されたと聞いて安心した」と喜んだ。
◆松山が東京五輪に出場するには
海外から帰国する選手は、出国前96時間以内に2回検査を受け、そのうち少なくとも1回は72時間以内に陰性を確認することが求められる。入国後は原則毎日検査を実施する。選手はコンディションを維持できるよう、14日間の待機を免除する「アスリートトラック」と呼ばれる特例があり、大会参加が可能。健康管理、行動管理(競技場、練習場と宿泊先の往復のみ)が14日間実施され、専用車での移動が原則となる。