◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ・ガツーンと飛ばせ 第3日(30日、茨城・美浦GC=6988ヤード、パー71)
第3ラウンドが行われ、3打差の6位から出た鍋谷太一が6バーディー、1ボギーの66をマーク。ツアー初優勝に向け、通算11アンダーで5打差2位に浮上した。64で回った植竹勇太が16アンダーで首位を守った。
鍋谷がショットでスコアメイクし、順位を押し上げた。1番パー4で残り183ヤードの第2打を6アイアンでピンそば1メートル弱につけてバーディー先行。4番パー4では残り200ヤードからの第2打を5アイアンでピンそば40センチに寄せるスーパーショットで伸ばした。小技が得意で、ショットが課題だったが、この日のパーオン率は88・89%と安定。V圏内に浮上し「気分良くスタートできて、気持ちを切らさずにプレーできた。アイアンが良かったですね」とうなずいた。
今季ツアーの出場権がなく、今大会は主催の国際スポーツ振興協会の所属プロとして主催者推薦で出場。この後も現状ではツアーの出場権を保持しておらず「決まっている予定では伊藤園レディスでキャディーをします」と明かした。親交のある女子で98年度生まれ「黄金世代」の高木優奈にお願いし、12日開幕の女子ツアー・伊藤園レディスに高木のキャディーとして参戦する。「女子ツアーって人気があるので正直どんな感じなのか見たい。稲見萌寧ちゃんとかすごい選手はマジでうまいんだろうな…練習とか見てみたい。かわいい子とかもいるだろうし、チェックしないと」と胸を躍らせた。また、キャディーを務めるのは人生2度目。今大会ではキョロキョロと周囲を見渡してはプロキャディーの服装などを見て2週後に備えているという。
2012年9月に当時16歳にしてプロ転向。プロ10年目の今季は下部のAbemaTVツアーを主戦場とし、9月のISPSハンダヒーローになれ! チャレンジで2位に入るなど、賞金ランク4位と躍進した。レギュラーツアーは今季2戦目で、プロ転向後初の最終日最終組でプレーする。「自分のベストを尽くしたい。最終組はすごくいい経験になると思うし、いい結果でも悪い結果でも自分にとってプラス。思い切ってプレーしたい」と25歳は無欲で挑む。