初の2週連続Vかかる渋野日向子「スタートからついていけないくらいのゴルフができるように」


渋野日向子  

渋野日向子  

◆女子プロゴルフツアー TOTOジャパンクラシック 練習日(3日、滋賀・瀬田GC北C=6616ヤード、パー72)

 前週、プレーオフの末に劇的なツアー通算6勝目を挙げた渋野日向子(サントリー)が、大会開幕前日の公式会見に出席した。この日はビームスのウェアに身を包んで、18ホールの練習ラウンドで最終調整した。

 「距離も長いですし、グリーンの傾斜も強い。スピードはあまり速く感じないが、パットが難しい。グリーン周りやフェアウェーには(密度が高くてフワフワした)ティフトン芝があるので難しい。パーオン率を考えながら、先週できたゴルフを今週もできればいい。USLPGAの試合をやるくらい難しいコースなので、ここで自分のやりたいゴルフができると、先週と同じように(12月の米女子ツアーの最終予選会)QTに向けてすごく励みになると思う」と意気込みを語った。

 前週の樋口久子・三菱電機レディスでは、ツアー通算2勝のぺ・ソンウ(韓国)との最終日最終組でのマッチレース。18番で2打差を追いつき、プレーオフ1ホール目のイーグルで大逆転勝利をつかんだ。「私は今までダントツの優勝がない。抜かれたり追い越したりばっかりで。見ている方は面白くて、ハラハラドキドキするかもしれない。面白い選手もそうですけど、やっぱり強い選手にもなりたい。強い選手は最初からズバッと行くと思うので。スタートからついていけないくらいのゴルフができるようになりたいと思う」と、初日から圧倒的な完全優勝を果たすことを今後の目標の1つに掲げた。

 先週の最終日のうちに岡山県内の実家に帰り、翌日には知人が届けてくれた大きなタイを母・伸子さんがさばいてくれたという。「刺身や煮たりして食べました」と家族とつかの間のお祝いの時間を過ごした。

 3戦ぶりの今季2勝目で、賞金ランクは30位から20位へと浮上。世界ランクも35位へ浮上した。今大会予選ラウンド2日間は、全米女子オープン覇者の笹生優花、2007年賞金女王の上田桃子と同組に入った。「優花と同じ組はむちゃくちゃ楽しみ。うれしいですね。彼女のゴルフを見るのも、しゃべるのも楽しみ。私よりはるかに飛ぶし、どれくらい置いて行かれるのか。アイアンの高さもどれくらい違うのかも楽しみ。今は周りを見る余裕がちょっとずつ出てきたので、優花のプレーを見られたらいいな」と目を輝かせた。

 今大会は、自身初の2週連続&2戦連続Vがかかる。この大会は昨年30位で、初出場だった2年前は13位だった。「中学、高校時代から回らせてもらっていますけど、全くやりやすさはないです。このコースはやっぱり難しい。砲台(グリーン)が、すごいところがいっぱいあるので。今日の練習ラウンドも結構、疲れましたね」と苦笑いだった。

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