◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 第1日(4日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)
主催者推薦で出場している薗田峻輔(フリー)が、7バーディー、ボギーなしの65で回り、単独首位スタートを切った。首位でラウンドを終えるのは2016年のダンロップスリクソン福島オープン以来で5年ぶり。「非常にいいスタートを結果的に切れたなと、終わって一安心」と胸をなで下ろした。
後半の11、12番ではともに15ヤードからのチップインバーディーを決めた。最終の18番パー5でも残り157ヤードから9アイアンで2オンに成功。8メートルのイーグルパットは外したものの、しっかりとバーディーで締めた。「いいショットばかりではなく何度かミスもした。試合のスピードになった中でうまく切り抜けられたのは自信のポイントかな」と手応えを口にした。
2018年は21試合に出場したものの決勝ラウンド進出はわずかに2回。シード落ちし、20年から続く今シーズンは推薦による出場のみで今大会が6試合目。ドライバーの不調に苦しみ、飛距離やスピン量などを数値化して計測できる「トラックマン」も使用してゴルフと向き合ったが「悪かった時は感覚と数字が真逆だった」と振り返る。
それでも大幅なスイング改造は行わず「無我夢中でやってきている」と地道な努力を重ね、9月の下部ツアー・PMGチャレンジでは2位。10月末に行われた来季のレギュラーツアー出場資格を懸けたセカンドQT(ホウライCC)は、トップで通過した。「色んなことを経験した上で、今年は少しずつ結果を出せているのは事実」と復調の兆しが見えてきている。
13年の長嶋茂雄招待セガサミーカップ以来の優勝となれば、今季の残り試合と22、23年のシード権が約束される。「まだ初日なので、これが3日目まで続いたら意識するかな。36ホールの長い道のりがある。天気予報もすごくいいので、あした、あさってと続けていけるかが次に向けての課題」と明るい表情で前を向いた。