浅地洋佑が逆転で2年ぶり3勝目「長かった。ようやく勝てた」


18番でバーディーパットを沈めて笑顔を見せる浅地洋佑

18番でバーディーパットを沈めて笑顔を見せる浅地洋佑

◆男子プロゴルフツアー マイナビABC選手権 最終日(7日、兵庫・ABCGC=7217ヤード、パー72)

 1打差3位から出た浅地洋佑(フリー)が、逆転優勝で2年ぶりの3勝目を挙げた。名物ホールの最終18番でバーディーパットを沈めると、両手を空に掲げて喜びを表現。「長かった。前の優勝からようやく勝てた」。グリーンサイドで待機していた仲間から大量のウォーターシャワーを浴び、歓喜に沸いた。

 最終組で回った浅地と石坂友宏(日本ウェルネススポーツ大4年)、堀川未来夢(Wave Energy)による三つどもえの大混戦を展開。浅地が15番でバーディーを奪って3人が並ぶと、勝負を決めたのは17番だった。

 前日までと風向きが異なるアゲンストの中でティーショットを左に曲げ、ボールはラフに入った。スコアを伸ばすのは難しい状況に思えたが、ピンまで残り180ヤードから7アイアンを振り抜いた第2打は「思ったところより右に行ったので大丈夫かな」という心配をよそに林を越えてグリーンオン。6メートル強を沈めてバーディーを奪い、混戦を抜け出した。

 緑が広がるコースに赤い髪色がよく映えた。1か月前、以前から挑戦したかった赤色に染め「僕自身は気に入っている」とトレードマークにもなりつつある。しかし、「周りの評判があまりよろしくないので(笑い)。次は何にしようかは考えます」と苦笑いを浮かべる。これまで茶色、金、銀、グレー、赤とすでに5色にトライ。今大会で優勝して水色のジャケットに袖を通した浅地は「次は青かな」とご機嫌な様子で会見会場をあとにした。

 この優勝で国内最終戦の日本シリーズJTカップ(12月2~5日・東京よみうりCC=報知新聞社主催)の出場権を獲得。19年以来2年ぶり2度目の出場に「地元で開催される唯一のツアーなのですごいうれしい。最終ホールを5打差ぐらいで上がってくるのが理想ですね(笑い)」と声を弾ませた。今季の残り試合も4試合に増え、目標は賞金1億円超えに設定。残り約5000万円獲得に向けて「毎週2位」と謙遜しつつ「もう1回勝てたら最高です」と先を見据えた。

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