「ゴルフ天才少女」須藤弥勒がプロパッティング全日本選手権で決勝進めず 来年は賞金ゲットなるか?


プロパッティング全日本選手権で決勝に進めず、がっくり肩を落とす須藤弥勒

プロパッティング全日本選手権で決勝に進めず、がっくり肩を落とす須藤弥勒

 プロパッティングツアー最終戦の全日本選手権最終日が10日、栃木・那須小川GCで開催され、豪雨のため競技順延となった第1日の未消化分と決勝が行われた。今年7月にキッズ世界選手権で優勝し、世界ジュニアメジャー4勝目を挙げた「ゴルフ天才少女」須藤弥勒は、1バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの5オーバーで決勝進出を逃した。アマチュアとして唯一出場した10歳の弥勒は「ジュニアではパットがうまい方だと思いますが、大人のパット専門の技巧者とは大きな差があることを知りました」と肩を落としながら話した。

 父の憲一さんは「昨日の大雨から、今日は晴れてグリーンのコンディションが大きく変わりました。その変化に対応する能力はプロのパット名人と子供では雲泥の差がありました」と敗因を挙げた。試合後、弥勒と憲一さんはすぐにパットコーチの入江賢プロに連絡し、今後の練習ドリルなど対応策を検討し、地元の群馬に戻った後、早速を練習を行った。

 「来年はスコットランドで行われるジュニアメジャーのヨーロッパ選手権を取りに行きます。それ以外はプロパッティングツアーに専念して、最終的には日本女子ツアーのトッププロになった時にだれよりもパットを決められる選手を目指します」。気持ちを切り替えた弥勒は大きな目標を明かした。

 2022年1月からゴルフ規則が大幅に改定され、アマチュアでもパットやドライバーに特化した競技の場合、賞金を得られるようになる。今年は賞金総額が300万円(優勝100万)の全日本プロパッティング選手権が来年は賞金総額500万円にアップされることが検討されている。来季も積極的にプロパッティングツアーに参戦する意向を示した10歳の弥勒がどれだけ賞金をゲットできるか。今から注目される。

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