日本女子プロゴルフツアーの2008年賞金女王・古閑美保が23日、故郷の熊本・くまもと阿蘇CC湯の谷Cで「小平智・古閑美保ジュニアカップ」を初開催した。男女中学生と高校生計62人が参加して、各部門で1日18ホールのストロークプレーで競った。
今後は、古閑の夫で日米男子ツアー通算8勝の小平の地元・東京も含まれる「関東大会」を来年開催し、この日の「熊本大会」と両大会の成績上位者による対抗戦「全国大会」も予定しているという。
この日の熊本大会では男子中学生3人、男子高校生3人、女子中高生6人の計12人が“古閑美保選抜”として「全国大会」へと進んだ。
古閑は今年8月、一般社団法人「日本チャレンジゴルフツアー協会」のジュニア育成基金アンバサダーに就任。世界で活躍するジュニアゴルファー育成に向けて、ジュニア大会を開催することを発表していた。
この日、ジュニアたちのプレーを見守った古閑は「こういう大会を開催したのはゴルフの裾野を広げたいことと、ゴルフへの恩返しです」と話した。記念すべき第1回大会の会場は熊本県内で最古のコース。古閑自身がジュニアの頃からプレーしていた思い入れの強いコースだという。「ゆくゆくは、小学生低学年の子供たちの大会も開いてあげたい」とゴルフ人口の拡大に向けての次なるプランも口にした。
小平は2018年から世界最高峰の米男子ツアーを主戦場としてきた。日本女子ツアー通算12勝の古閑も海外メジャーで活躍した。古閑は「今年も日本人がメジャーで優勝しているし、ジュニアの子たちを海外にどんどん派遣してあげたい。プロの試合の推薦枠も頂ける大会にしていきたい」と8月の会見で将来的なビジョンも披露していた。コロナ禍が収束すれば、今大会成績上位者を世界のジュニアアマチュア大会へ派遣する予定という。