10歳にしてゴルフ専門店を展開する「ゴルフ5」と所属契約、並びにマネジメント契約を結んだ「天才少女」須藤弥勒が29日、静岡・伊豆市のフジ天城GCで開催された「プロパッティングツアー2022」の第1戦と第2戦に出場し、第2戦で47選手中5位と健闘した。「きょうは、私なりにまあまあの結果でした。もっと練習して、秋の全日本選手権では優勝賞金の100万円を目指して頑張ります」と元気よく話した。
今年の1月からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーは無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、10歳ながら抜群の存在感を持つ弥勒のもとにはスポンサーからオファーが殺到。その中で、5歳から練習環境のサポートを続けているゴルフ5と所属契約、マネジメント契約を締結。関係者によると、プロのシード選手と同等の年間推定1000万円を超える長期の「超大型契約」になったという。
今回のアマ規定の改定では、ドライビングコンテストやパッティング大会などではアマチュアは上限なしで賞金を得ることもできるようになった(通常のゴルフ競技では1000ドル、約11万5000円)。年間を通じた成績の上位選手だけが進出できるプロパッティングツアー最終戦の全日本選手権(秋開催予定)は賞金総額300万円、優勝100万円。「アマチュアも賞金を頂けるということでモチベーションが上がります。パッティングツアーに出場しているプロの皆さんは本当にパットが上手なので、上位に行くことは難しいですけど、目標は大きく持って、最終戦で優勝賞金の100万円を目指して頑張ります」と弥勒は意欲的に話す。
10歳の「天才少女」がスポンサー収入に加え、プレーでいくらを稼ぐか。弥勒のガチンコ勝負が注目される。
◆須藤 弥勒(すとう・みろく)2011年8月6日、群馬・太田市生まれ。10歳。東大出身の父・憲一さんの指導で2歳からゴルフを始める。17、18年に世界ジュニアゴルフで連覇。現在、ドライバーの飛距離は220~230ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。145センチ、52キロ。