17&19年賞金女王の鈴木愛は南秀樹コーチと7年ぶりのタッグ再結成 「ここ何年かないくらいの期待感」


鈴木愛

鈴木愛

◆女子プロゴルフツアー ダイキンオーキッドレディス 指定練習日(1日、沖縄・琉球GC=6590ヤード、パー72)

 2017年と19年賞金女王の鈴木愛(セールスフォース)が大会公式記者会見に出席し、南秀樹コーチ(48)と約7年ぶりにタッグを再結成したことを明かし、永久シード権を得られるツアー通算30勝を目指す考えも表明した。

 ツアー屈指のパット巧者で通算17勝。ところが、コロナ禍となった20―21年シーズンはショットに苦しみ、21年7月の資生堂レディスで1勝したものの、賞金ランクは17位だった。

 2016年からはコーチはつけずに、自ら練習を考えて調整を続けてきたが「20、21年はショットがもうとにかくひどくて。自分がどう悪いかがわからなくて。けがもして、うまくいかなくてモチベーション高くできなくて。どこを目標にしてやっていいかもわからなくて」と暗中模索の日々を振り返った。

 そしてこのオフ「1人でやるのは限界」と、新たなコーチに師事することを思い立った。そこで、海外の外国人コーチも一度は考えたが「英語が話せないし、費用もかかるので日本のコーチの方が良い」と判断。さらに、「コーチによってはスイングが変わる。また一からやり直しになる」と考えて原点回帰を決断した。

 再起を期して小学5年時から11年間、指導を受けていた南コーチにお願いし、15年以来となるコンビを再結成した。「(南)先生は昔から、私の良いところを引き出してくれる」と鈴木。「今は課題が明確なので、やっていてすごく楽しいし、ワクワクしている。『ショートゲームがしっかりしていれば今年は稼げるよ』と言ってもらった」と目を輝かせた。

 さらに栄養士の指示を受けて食事面から改善し、1月下旬からは約3週間、米アリゾナ州でトレーナーとともに合宿を行った。アプローチ、パターなどのショートゲームを重点的に練習した。シーズン開幕を2日後に控え「ここ何年かないくらいの期待感があります」と言い切った。「とりあえず、3勝はしたい。メジャーをしばらく勝っていないので取りたい」と約6年ぶりのメジャーVを含む3勝を今季目標に掲げた。

 今季から、賞金女王よりもポイントによる年間女王の方に評価の重きが置かれることに質問が及ぶと「え? 賞金女王のシードは無くなるんですか? よくわかっていなくてすみません…」と苦笑いで目を丸くした。年間ポイント女王への意欲について聞かれると「生涯30勝を目指して今は頑張っているので。そこに近づくためにどうやっていくか。その目標の方が高いですね」と、ツアー史上7人目となる永久シード獲得に向けた強い思いを明かした。

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