西村優菜、今季は「3勝&海外メジャー挑戦」オフに1日米2合の“食トレ”で体力面強化


開幕戦を迎え笑顔を見せる西村優菜(カメラ・今西 淳)

開幕戦を迎え笑顔を見せる西村優菜(カメラ・今西 淳)

 昨季ツアー4勝と活躍した西村優菜(21)=スターツ=は今季、「3勝&海外メジャー挑戦」を目標に掲げ、3日に始まる開幕戦・ダイキンオーキッドレディス(沖縄・琉球GC)からスタートダッシュを図る。

 昨季、メジャーのワールドレディスサロンパスカップを含むツアー4勝と活躍した西村は「今年は3勝を目指して、海外メジャーにも出場したい」と意気込んだ。賞金ランク5位と奮闘したルーキーシーズンを振り返り、「目標を達成できたので良かった。その中で、たくさんの課題も発見できて充実したシーズンでした」と前向きに話した。

 手応えと課題―。昨オフにショートゲームを強化したことで「結果につながったのが評価ポイント」とした一方、「後半戦に入ってから安定感が欠けてしまった」と体力面での反省も口にした。昨年は3月から終盤にかけて体重が5キロ減少したことから、今オフに「食事量を増やし、減った体重を戻すようにした」と1日米2合の“食トレ”を敢行。飛距離の面では「思い切り振る練習を取り入れ、ドライバーで5~10ヤード伸ばせたら」と見据えてきた。

 新たな武器も導入した。これまでは「感覚一本」でやってきたが、弾道測定器を購入して数値をチェック。「自分の体の状態と、その数値がどう変わるか。1年間、見ていけたらと思っている」と成長の足がかりへとする意欲を明かした。

 22年シーズンは、海外メジャーへの積極的な挑戦も視野に入れる。「米ツアーは夢の舞台で、モチベーションとして頭の片隅に置いている。でも、もっとレベルアップしないと通用しない」。そのために宮崎と沖縄で行った今オフの合宿では1月にスイングづくり、2月からはラウンド数を増やしながら、100ヤード以内の距離感を合わせる練習に取り組んできた。

 いよいよ迎える新シーズンの開幕戦。「オフは課題と向き合い、充実した日々を過ごせた。楽しみでワクワクする気持ちと、初戦でどこまでできるか不安も少しある。4日間楽しんで、優勝争いをしたい」と力を込めた。

 ◆メルセデス・ランクの内訳 優勝で得られるのは国内3日間大会で200ポイント、同4日間大会で300ポイント、4大会ある国内メジャーで400ポイント、海外メジャーは800ポイントとなっている。各大会の順位に応じてポイントが加算され、2位なら優勝の60%、3位は優勝の45%となる。

 ◆琉球GC 1977年7月に沖縄・南城市に開場した。設計は梅沢弘氏。沖縄本島南部に位置する東、西、南の27ホールは、高麗芝で統一され、変化と起伏があり、戦略性が高い。海岸に近く、風が吹けば自然を感じられる。88年の第1回から、コロナ禍で中止となった2020年を除いて行われ、今大会で第35回となる。03年に東西対抗、09年には日韓女子プロゴルフ対抗戦も行われた。

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