◆日本男子プロゴルフツアー 東建ホームメイトカップ 第2日(1日、三重・東建多度CC名古屋C=7062ヤード、パー71)
第2ラウンドが行われ、4打差の17位から出た時松隆光(ロピア)が6バーディー、2ボギーの67をマークし、通算6アンダーでホールアウトした。現時点で暫定首位に立っている。初日は風が強まった午後にプレーしており、「昨日の方が風が強かったので慣れがあって今日のいいスコアにつながったと思います。アプローチ、パターはいい。寄せワン、寄せワンでいけた」とうなずいた。
強風が吹き荒れたが、手堅いゴルフで上昇した。午前8時にスタートし、1番で5メートルを沈めてバーディーを奪うと、前半で3つスコアを伸ばした。風が強まった後半は11番、13番でボギーをたたいたが、14番で2メートルにつけてバーディー。日差しが出てきた終盤は18番でピン右手前から5メートルを決め切り、17番から2連続バーディーで締めた。
20年、21年はコロナ禍で日本ツアーの選手会長を務めた。ツアーの顔としてバラエティー番組に出演するなど、男子ツアーの人気復活のために動いた。「世間の目はそうは見ていただけないと思うけど、僕としてはやれることをやれたと思います」。今年1月からはツアー通算16勝のベテラン・谷原秀人に選手会長のバトンを渡し、自身は理事、ジュニアゴルフ委員長として選手会を支える。
今オフは昨季まで選手会長の業務に割いた時間をゴルフの向上に費やす。今年1月からは先輩の池田勇太が通っていたのがきっかけで、初めて地元・福岡のパーソナルジムに通い始めた。10日に1回ほど通い、重さ10キロのダンベルを上げたり、2時間みっちりトレーニング。飛距離はまだ伸びていないが、鏡の前でポージングを決めて「ちょっと(筋肉が)出てきたかな」と実感を込める。今年で29歳。「何じゃかんじゃ年を取ってきた」といい、「ケガをしない体作り」もテーマに掲げる。
名前の「隆光(りゅうこう)」はゴルファーとしての登録名で、本名は「源蔵(げんぞう)」。12年のプロ転向前に父の知人で、福岡のお寺の住職から漢字の画数や読み方も含めて「勝負運がいい名前を」と授かった。日本ツアー選手会では“ニックネーム”を募集しているが、時松はファンからも親しまれる「源ちゃんで」。18年5月の関西オープン以来の5年ぶりの通算4勝目を目指し「調子がいい状態をずっと続けていきたい」。源ちゃんが、国内開幕戦からツアーを盛り上げる。