◆米女子ゴルフツアーメジャー第1戦 シェブロン選手権第1日(31日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC)
ツアーメンバーとして初のメジャーに臨んだ渋野日向子(23)=サントリー=が、首位と3打差の3アンダー10位につけ、日本人初のメジャー2勝目へ好発進した。メジャー3度目となる1イーグルと、2バーディー、1ボギーの69をマークした。畑岡奈紗(23)=アビームコンサルティング=、古江彩佳(21)=富士通=はともに71の27位。笹生優花(20)=フリー=と横峯さくら(36)=エプソン=は75で90位だった。
難コースでの好スコアに渋野は成長を実感した。10番から出て、18番で第3打を1メートルに運ぶ初バーディーでリズムに乗った。2番は2オンから10メートルをねじ込んだ。「おっ、おっ、イエーイみたいな(笑い)」。メジャー3度目のイーグルに左手を突き上げた。「パー5で伸ばせた。超うれしい。最後までしっかり攻めていけた」と満足げな表情を浮かべた。
昨年、予選落ちしたコースでティーショットが光った。「これだけ距離が長くてグリーンが速いと、飛ばないと無理。フェアウェーキープというより、前にいこうと切り替えた。全体的に振れていた」。開幕前の3月28、29日の練習日に比べ「30ヤードくらい違う」という好調さも手伝い、フェアウェーは3度しか外さず、平均飛距離274・5ヤードと、今季の自身の平均より10ヤード以上も飛んだ。
「(パー4の)第2打で重圧がかかる場面があまりなかった。短いクラブで打てているので、去年と変わった」と手応えを口にした。3度目の大会出場で69は初日の最少、10位発進も自己最高だ。米ツアーメンバーでは初となる、10度目のメジャーで「振れるというのは、スイングも良くなっている」とうなずいた。
日本勢のメジャー覇者は渋野を含め、3人(樋口久子、笹生優花)だけ。2019年AIG全英女子オープンに続く日本人初のメジャー2勝目へ、首位と3打差の好位置につけた。「安定したいいゴルフができたら。しっかり上位争いをしたい」と意気込んだ。
◆渋野のメジャーでのイーグル 過去2度。21年全米女子プロ2R、最終18番パー5で6メートルに2オンし、土壇場でイーグルを決め予選通過した。同年AIG全英女子オープン1Rでは11番パー4で、ウェッジでの第2打をカップインさせた。