◇日本男子プロゴルフツアー 東建ホームメイトカップ 第3日(2日、三重・東建多度CC名古屋C=7062ヤード、パー71)
第3ラウンドが行われ、プロデビュー戦の河本力(りき)が5バーディー、1ボギーの67と伸ばし、通算5アンダーで7打差の10位に浮上した。昨年12月にプロ転向した22歳のツアールーキーが1999年の日本ゴルフツアー機構発足後、日本人では初となるプロデビュー戦での優勝を目指す。
開幕前に掲げた“大人のゴルフ”で上昇した。1番でいきなり3パットのボギーを喫したが、3番パー3では第1打を6アイアンでピンそば1メートルにピタリ。これを沈めるバーディーで取り戻した。その後、4つのバーディーでスコアを伸ばして上位に顔を出した。「出だしで3パットして(精神的に)ダメージがきました。(大人のゴルフは)できています。最初はボギーだったけど、これまでと違ってちゃんとアンダーパーで帰ってこられました」と胸を張った。
昨年12月にプロ転向したルーキーはプロデビュー戦で予選通過し、初めて賞金を獲得する。使い道については、大学での寮費などで地元の松山市から借りた計290万円の「奨学金の返済」に充てるという。家族からも「自分で稼いで返してください」と言われており、11位以上が必要な「一括返済を狙っていきます」と宣言。今春に日体大を卒業し、大人の階段を登る22歳が最終日も“大人のゴルフ”を披露する。