◆男子プロゴルフツアー 関西オープン 第2日(15日、兵庫・よみうりCC=7180ヤード、パー71)
3アンダー32位でスタートした石川遼(カシオ)は3バーディー、5ボギーの73で回り、通算1アンダー49位で予選通過(アマチュアを除き60位以内)を果たした。
今季初戦の東建ホームメイトカップでは通算3オーバーの63位で予選落ちしており、2戦目で今季初の突破。この日は早朝からのラウンドで、ホールアウトの段階では順位が確定していなかったため、「何とかあと2日間できれば、自分としてはすごく楽しみ。前向きな気持ちでは待っていようかなと思う」と後続の結果に託す心境を明かしていた。
また、今大会でプロデビューを果たした弟・航(フリー)についても、改めて言及。予選突破を果たせなかったが、「本当にコツコツとやってほしい。レギュラーツアーは、彼にとってもレベルが高い場所と今は感じていると思う。プロのゴルフ人生は始まったばかりなので、今がピークである必要は全くない」と焦らずに歩を進めることを願った。
そのうえで、今後の歩み方をしっかりと考え抜くことの必要性も説いた。今大会の開幕前日には、「厳しい道をあえて選んでいると思う」と表現した石川遼。航は今季のツアー出場権をかけた昨年の予選会(QT)では最終前の3次止まりで、ランキングは255位。そのため、今季は下部ツアーへの出場権もなく、今大会は主催者推薦での出場だった。レギュラーツアー参加は各大会の予選会を勝ち上がることが基本となる環境を踏まえ、「プロ1年目でどこのツアーを回っているというのは、全く関係ない。大事なのはピークの時に、どれくらいの結果を出していけるかというところだと思う。今年1年をどのレベルでプレーするか、来年はどこのツアーでやるのか。それがレギュラーツアー、ABEMAツアーである必要もない。その下でも、試合はある。自分の実力のところで磨いていくということを、コツコツやっていく。本当に力をゆっくりつけていってほしいな、ということしか思わない」と話した。
大会第1日後には、特に連絡などを受けてないと明かしつつ「『ごちそうして』と言われれば、当然しますけどね。あまり緊張するタイプには思えないけど、彼なりに思うところもあったんでしょうね」と、優しい言葉で気遣った。