◆女子プロゴルフツアー KKT杯バンテリンレディス 第2日(16日、熊本・熊本空港CC=6499ヤード、パー72)
第2ラウンドが行われ、54位で出た熊本出身の大里桃子(伊藤園)が5バーディー、3ボギーの70で回り、通算1アンダーで22位に浮上した。父方の祖母が観戦してくれた第2日は、目の前でバーディーも見せられて笑顔がはじけた。
3年ぶりの有観客開催。両親が共働きで子供の頃から手をかけてくれたといい「おばあちゃん子」だ。第2ラウンドの巻き返しへ「おばあちゃんのために」と初日後は居残って球を転がし、気合が入った。出だしの10番でいきなりボギーとしたが、1つ下げて迎えた15番パー4。78歳の祖母の年齢を配慮し、事前に「歩ける範囲で見てくれるので、15番はグリーンで待っといて」と伝えた。7アイアンを振り抜いた第2打で4メートルにつけてバーディー。イメージ通りに目の前でバーディーを見せられて「そこでバーディーが取れました」と満足げだ。
初日は上田桃子や高校の後輩で新人の竹田麗央が6位と好スタートを切る中、ショットの状態を上げられず、73で54位とやや出遅れた。そんな中「夜、家でちょっと思いついた」といい、2日目は「地面を蹴る意識」で臨んだ結果、持ち味のショットの感覚を取り戻し、浮上につなげた。
今大会はアマチュア時代から6回目の出場で、コロナ禍で無観客開催の昨年(48位)に初めて予選を通過。22位からスタートする最終日にさらなる浮上を目指す。最終日は、祖母の来場予定はないが「おばあちゃんの前で初めて予選を通れました。オフにもよく練習をさせていただいている場所。地元で地の利を生かして頑張りたい」と上位フィニッシュを狙う。