諸見里しのぶが解説…山下美夢有メジャー初優勝のカギは同じリズムで全ショット打てるか


3番ティーショットを放つ山下美夢有。初日コースレコードの64で回り、8アンダーで単独首位に立った(カメラ・今西 淳)

3番ティーショットを放つ山下美夢有。初日コースレコードの64で回り、8アンダーで単独首位に立った(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー 今季メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第1日(5日、茨城・茨城GC西C=6680ヤード、パー72、報知新聞社後援)

  ツアー1勝の山下美夢有(みゆう、20)=加賀電子=が8バーディー、ボギーなしで、西コースの大会コースレコードとなる64で回り、8アンダーの首位発進を決めた。大阪から駆けつけた家族の前でロケットスタートに成功。2001年生まれの「21世紀世代」では笹生優花、西郷真央に続く複数回優勝、さらにその2人も成し遂げていない同世代初の国内メジャー制覇を狙う。3打差2位に永峰咲希(27)=ニトリ=がつけた。女子プロゴルファーで09年大会覇者の諸見里しのぶが、山下美夢有のプレーを解説する。

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 4年ぶりの開催となった茨城GCの西コースは、距離が長くてグリーンも小さい。グリーンに細かな傾斜があり、アイアンショットの精度やグリーン上の読みなど総合力が試される素晴らしいセッティングでした。この日の平均スコアは74・6583。13フィートと今季一番速く、硬さもあるグリーンへの対応が明暗を分けたと思いますね。

 その難条件のメジャーで、山下選手は大会コース記録を更新する64。本当にすごいです。ショットもパットもさえてボギーもなし。距離感を合わせるのが難しい手前のピン位置が多くても、ショットは全体的なバランスが良くて、下半身主導でしっかりと打てていた。8バーディーは全て4メートル以内につけてのもの。同組の永峰選手も好調で、流れも良かったですね。パットはもともと上手で、速いグリーンにも対応できていました。初メジャー優勝の重圧も出てくる中、2日目以降も同じリズムで全ショット打てるかどうかが見どころになると思います。(女子プロゴルファー=09年大会覇者・諸見里しのぶ)

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