◆女子プロゴルフツアー 宮里藍サントリーレディス 第3日(11日、兵庫・六甲国際GC=6527ヤード、パー72)
本格参戦1年目の18歳、尾関彩美悠(あみゆ)=フリー=が6差14位から出て5バーディー、ボギーなしの67で猛チャージし、3差2位に急浮上した。昨年の日本女子アマ選手権を制し、同11月のプロテストをトップ合格した逸材がプロ7戦目で、初の最終日最終組入り。03年度生まれの世代初で、1988年のツアー制施行後では歴代6位の年少初優勝を目指す。ツアー5勝で、36歳のベテラン藤田さいき(チェリーゴルフ)が12アンダーで首位。
全英女子オープン(8月)出場権もかかるビッグトーナメントで“新星”が輝いた。尾関はまず得意のパターで3番5メートル、6番4メートルを決めると、ショットも好調。7番は1メートルにつけ、10番は圧巻の“ベタピン”。12番でも1・5メートルに寄せて5バーディー。この日最高で、自己ベストタイの67でリーダーボードを駆け上がった。
「リゾートトラストレディスを好スコアで上がれたイメージを生かせている」。自己最高5位に躍進した2週前に得た自信と勢いをぶつけて、暫定でも過去にない2位に浮上。アマチュア時代の11戦を含めても初の最終日最終組に「せっかく、すごくいい位置なので、勉強だと思って楽しみたい」と瞳をきらりとさせた。
日米ツアー7勝の渋野日向子や男子ツアーで活躍する久常涼らを輩出した、岡山・作陽高を今春卒業したばかり。国内女子ツアー登録者4番目の年少者で、同学年初となる優勝を果たせば歴代6位の年少(18歳361日)、アマチュア、招待選手を除けば最年少初Vとなる。「同期では、一番に優勝したい思いがある」。身長158センチの新鋭が大仕事に挑む。(宮崎 尚行)