水上晃男「今年取れなければ諦める」悲願の初優勝へ68の猛チャージ 13位から首位へ浮上


単独首位に浮上した水上晃男

単独首位に浮上した水上晃男

◆報知新聞社主催 全日本クラブチャンピオンズ 第61回報知アマゴルフ選手権 第2日(7日、兵庫・関西ゴルフ倶楽部=7008ヤード・パー72)

 4打差13位から出た水上晃男(55)=鷹之台CC=が6バーディー、2ボギーの68で回り、通算2アンダーで単独首位に立った。昨年の日本シニアオープンで、アマチュア史上最高の8位に入った実力者がチャージに成功。悲願の大会初制覇に“王手”をかけた。59位タイまでの70人が予選通過。2打差の2位に森竜也=神奈川CC=、3打差3位に渡辺正樹=ローズランドCC=がつけている。初出場した元阪神タイガース監督の真弓明信(68)=三木GC=は19オーバー、78位で予選突破はならなかった。

 V候補の水上が2日目で存在感を大きく示した。10番でスタートし、13番から4連続バーディー。前半はボギーなしの安定ぶりでリーダーボードを駆け上がると、後半を2バーディー、2ボギーにまとめてトップでフィニッシュした。

 「ショットが荒れた」。前日6日は5バーディーも5ボギー、1ダブルボギーの乱高下。「ドローでミスが多かったので、全部フェードとストレートに切り替えた」。ベースのティーショットを修正したことで得意のアイアンが生きて3、15番の“ベタピン”を含む5バーディーが3メートル以内。先週の日本アマ(51位)からの強行軍で「疲れが取れてない」と苦笑いも、本領を発揮した。

 昨年の日本シニアオープンをアマ史上最高8位で、19年に続くベストアマ獲得。日本社会人ゴルフでV3、日本ミッドアマのタイトルも手にしたが、この大会はまだだ。「今年で最後にしようかと。今年(優勝を)取れなければ諦める。明日は1ホール、1ホール、集中して回る」と力を込めた。(宮崎 尚行)

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