20歳の内田ことこ、「もう少し攻めてみたら?」中嶋常幸から金言受け暫定4位…ルーキー4人目の初V狙う


第2R、坂を下って最終9番に向かう内田ことこ

第2R、坂を下って最終9番に向かう内田ことこ

女子プロゴルフツアー ▽スタンレーレディスホンダ 第2日(8日、静岡・東名CC=6570ヤード、パー72)

 第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われ、41人が競技を終えられず第2Rは日没サスペンデッドになった。内田ことこ(20)=加賀電子=が第1Rの6ホールと第2Rの計24ホールをノーボギーで回り、通算7アンダーで暫定4位につけた。男子ツアー48勝の中嶋常幸(67)の金言で攻めの姿勢を取り戻し、ルーキー4人目の初優勝を目指す。小祝さくら(24)=ニトリ=が10アンダーで暫定首位。

 変則で長い一日にも20歳の新人は落ち着きはらっていた。午前7時半に各ホールより一斉に出るため、今朝の練習場はたった15球の球数制限に。それでも内田は「感覚が良ければ1球で終わり」とあっさり感覚をつかんだ。第1Rの6ホールで1つ伸ばし、第2Rは前半17番で1メートルにつけるなど5バーディー。計24ホールでノーボギーと安定し「ショットもブレることなくできた」と胸を張った。

 今季は活躍度を示すメルセデス・ランクで59位。シーズン終盤戦に入り、目標の同50位以内のシード権獲得が頭を埋め尽くし「焦った」とプレーが消極的になっていた。そこで2週前のツアー会場で以前から教えを受ける“レジェンド”中嶋から金言を受けた。「ロングホールでもう少し攻めてみたら?」。その言葉通りに第2Rの3番、8番のパー5ではドライバー、3ウッドで攻め抜いた。グリーン手前まで運ぶとバーディーでスコアにつなげた。

 開幕3日前の4日に20歳の誕生日を迎えた。誕生日当日は「(祝杯も)何もない」と首を横に振ったが「自分でいい週にできれば」と笑顔。東名CCは中嶋も86年のポラロイド杯ゴルフダイジェストで制している。ルーキー4人目の初優勝を目指し、同じ北海道出身で「憧れ」と慕う首位の小祝を追う。(宮下 京香)

 ◆内田 ことこ(うちだ・ことこ)2002年10月4日、北海道・南幌町生まれ。20歳。北海学園札幌高卒。ゴルフは父の影響で6歳から。昨年6月のプロテストに合格し同年末の新人戦2位。3月のTポイント×ENEOSでツアー自己最高4位。同姓同名の先輩ツアープロがいたため、登録名は本名の「琴子」から平仮名に。スポーツ歴はスキー。159センチ。

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