◆男子プロゴルフツアー 平和PGM選手権 第1日(27日、茨城・PGM石岡GC=7039ヤード、パー70)
第1ラウンドが行われ、茨城出身の星野陸也(26)=興和=が7バーディー、ボギーなしの7アンダー63をマークし、単独首位発進を決めた。今季は開幕から出場全6戦トップ10入りと好スタートも、夏を境に体調不良に陥りゴルフも不調に。地元で復調の兆しをつかみ、初優勝の2018年から5年連続勝利となる通算6勝目を目指す。
取材エリアに現れた星野は開口一番、「久しぶりですね」と笑った。6月の日本ツアー選手権第3R以来の首位に「ようやくいいスコアで回れた。明日からも続けられるように、地元で優勝できるように頑張りたい」。自然と頬が緩んだ。
5か月分のうっぷんを晴らした。1、7、10、12、14番と第2打を1メートル以内つけてスコアを伸ばし「ショットの調子が戻ってきた」。6月に胃腸炎になり、2週間おかゆと水だけ。7月の全英オープン後に再び体調不良に陥ると、2年かけて5キロ増やした体重があっという間に激減。ヘッドスピードは秒速1・5メートル落ちて秒速51・5メートルになった。試練は続いた。前週の日本オープンは首痛で棄権。「いろいろあった…」と遠くを見た。
コースから車で30分の自宅から通う今週は「すごくいいイメージでゴルフができている」という。週末は親戚や友人がコースに来場予定。「応援の力を借りてがんばりたい。目標は年間最低1勝なので」。初優勝した2018年から続く連続勝利を、5年に伸ばす。(高木 恵)