比嘉一貴は沖縄の先輩「優作さんのように勝って賞金王」…日本シリーズJTカップ12月1日開幕


9月のシンハン・ドンへ・オープンで優勝した比嘉一貴

9月のシンハン・ドンへ・オープンで優勝した比嘉一貴

◆比嘉一貴 (27)=フリー= 4年連続4度目出場。 関西オープン、BMW 日本ツアー選手権森ビル杯、シンハン・ドンへ・オープン優勝

 2022年シーズンの国内男子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップは12月1日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7023ヤード、パー70)で開かれる。22年のツアー優勝者をはじめ、賞金ランク上位者など総勢30人が出場する。

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 今が旬だ。比嘉は今季ツアーでここまで3勝を挙げ、賞金ランクは約4000万円差の1位。飛躍の年を迎えている。「スポンサーさんや応援してくれる方からの期待が高まった」と実感。躍進には攻め方を見直したことが1つある。元々、構えた時の感覚を大事にしてきたタイプ。この数年のミスを分析し、「きれいにゴルフをしようと思わないでやっている」と原点回帰。メモの情報からの綿密な攻めより、構えた時の感覚を大事に攻め方を立てている。

 「賞金王」は幼少時からの夢だった。片山晋呉が00年、04年~06年、08年にキングに輝いた姿を、テレビの画面にくぎ付けになって見つめた。「ものすごいこと。夢に近かった」。17年にプロになり、「夢が目標に変わった」と一歩ずつ努力を重ね、現実に近づけてきた。今季は米下部ツアーの来季出場権を懸けた予選会のエントリーを取りやめ、一点集中で挑んでいる。

 地元・沖縄の先輩の姿が理想だ。17年に宮里優作(42)は日本シリーズJTカップで2度目の優勝を果たし、初の賞金王に輝いた。「優作さんのように勝って賞金王が一番格好いい。多くのギャラリーに見守られた中での“優勝&賞金王”は特別な瞬間になると思う。それができれば最高」と158センチの小兵がでっかい夢をつかむ。(宮下 京香)

 ◆比嘉 一貴(ひが・かずき)1995年4月23日、沖縄・うるま市生まれ。27歳。10歳からゴルフを始め、沖縄・本部高では宮里藍さんの父・優さんに師事。東北福祉大では2015年ユニバーシアード団体&個人金メダル。16年日本オープンでベストアマ。18年は賞金ランク60位で初シードを獲得。19年は同14位で、昨季は同13位。趣味はサウナ。158センチ、70キロ。

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