中島啓太、プロ初V&日本シリーズ切符へ3差発進 前週予選落ち「吹っ切れた」


10番、ティーショットを放つ中島啓太(カメラ・谷口 健二)

10番、ティーショットを放つ中島啓太(カメラ・谷口 健二)

◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 第1日(24日、高知・Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72)

 ツアー1勝で9月にプロ転向した中島啓太(22)=フリー=が5バーディー、ボギーなしの67で首位と3打差の3位で発進した。昨年アマで初出場した次週の最終戦メジャー、日本シリーズJTカップ(12月1~4日・東京よみうりCC、報知新聞社主催)の出場権を有しておらず、プロ初優勝で切符獲得を狙う。C・キム(米国)が8アンダーで首位。

 土佐の海を望む広いコースで、中島が躍動した。「ティーショットが良かったのでストレスなく回れた」。フェアウェーキープ率85・71%は全体1位。5バーディーを重ね、67で首位と3打差の3位と好スタートを決めた。

 前週はプロ転向後、ツアー6戦目で初の予選落ちを喫したが、張り詰めていた心の休養になった。「予選に落ちたらどうしようと、プレッシャーをかけていたが、吹っ切れた。今週は思い切りゴルフができた」と晴れやかな表情で言った。

 今季賞金は約957万円(ランク73位)。昨年、アマで自身初出場して15位となった、日本シリーズJTカップの舞台に滑り込みを狙う。今週優勝なら決まるが、単独2位(2000万円)以上でも他選手の動向次第で出場枠30人に入る可能性を残す。「もちろん優勝したい。今週を最終戦にしないように。来週の(出場)チャンスを得られるように頑張りたい」と気合を入れた。

 プロ転向後は、平和PGM選手権の5位が最高。納得がいくプレーは「(10月の米ツアー)ZOZOチャンピオンシップ(12位)で7アンダーで回ったラウンドだけ」という自分に厳しい男は、プロ1年目をこのままで終わりにするつもりはない。(岩原 正幸)

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