
賞金王決定!!のボードを掲げる比嘉一貴(カメラ・谷口 健二)
◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 最終日(27日、高知・Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72)
ツアーメンバーで最も小さい身長158センチの比嘉一貴(フリー)が初の賞金王に輝いた。今大会37位も、今季4勝(通算6勝)で1億8004万1233円を獲得し、ランク2位の星野陸也(興和、1億1014万2457円)に約7000万円差をつけ、決着。C・キム(米国)がツアー新記録の32アンダーで通算8勝目を挙げた。比嘉の喜びのコメントは以下の通り。
―賞金王になった気持ちは。
「まだ実感が沸かない。少し肩の荷がおりた。(6月に)賞金ランクトップに立った時点からこの位置をキープしたいと。平和PGM選手権で(星野)陸也が優勝した後くらいから、気を引き締めていかないと、と思っていた」
―心境の変化は。
「賞金王になったからには、また来年もなりたい。海外のツアーに挑戦できるチャンスがあれば積極的に。日本ツアーの代表として結果を残さないといけない、という自覚が出てくると思う」
―賞金王争いの重圧は。
「プレッシャーはなかった。いつもと違ったストレスは感じたが、その中でシーズンを過ごせたのは、今となってはすごく幸せだった」
―沖縄への思い。
「ごく一般的な家庭からすると、そこまでお金もかからずにゴルフができる恵まれた環境だった」
―憧れの松山英樹に近づいた。
「僕は一生後輩なので、賞金王になったからといって変わることはない。これから先、海外で松山さんと同じ試合に出る機会が増えたら楽しみ」
―最終戦、日本シリーズJTカップへ。
「これまで優勝して出ても、賞金王に関係ない位置というのが悔いの残る部分だった。難しいコースだが、マネジメントがしっかりできればチャンスはある」