賞金王・比嘉一貴「優勝で締めたい」“伊澤・ジャンボ超え”で有終の美だ!


プロアマ戦を笑顔でプレーする賞金王の比嘉一貴(カメラ・今西 淳)

プロアマ戦を笑顔でプレーする賞金王の比嘉一貴(カメラ・今西 淳)

◆報知新聞社主催 国内男子プロゴルフツアー 今季最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ(12月1日~4日) プロアマ日(30日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 今季最多4勝を挙げ、前週のツアーで初の賞金王に輝いた比嘉一貴(フリー)が30日、プロアマ戦で最終調整した。9番パー4(448ヤード)では向かい風が吹いたフェアウェーから残り170ヤードの第2打をピン奥1メートルにピタリ。“さすが”のショットで同組のアマチュアを喜ばせ、「JTカップは選ばれた人しか出られない特別なトーナメント。最後に優勝で締めるというのはプロとしてすごく憧れる。優勝して今年を締めたい」と気持ちを高めた。

 前週のカシオワールドオープンを終えた時点で、今季で1億8004万1233円を獲得し、2位の星野陸也(興和)に約7000万円差をつけて初の賞金王に輝いた。偉業を成し遂げ「少し肩の荷が下りた」と安どしたと同時に多くの祝福の連絡が届いた。「優勝した時と同じくらいいただいて。応援してくれている人はよく見てくれているんだなと思いましたし、いつもと違うのは地元の友達とか(からも届きました)」と感謝を込めた。

 今季最終戦は4年連続4度目の出場で、昨年大会の12位が最高成績。グリーンの傾斜が強く、ティーショットから精度が求められる戦略的なコースの攻略へ「今までは持ち球のドローボールで攻めていたけど、今年はフェードボールも打てるようになった」。インの出だし10番など多くのホールで「フェードボールの方が組み立てやすい。フェード向きのコース」と捉えており、「ティーショットはいつもよりうまく打てている感覚はある。それが試合でもできれば、今まで以上にいいプレーができる」と見据えた。

 今季5勝目となれば、優勝賞金4000万円を加算し、年間獲得賞金額「2億円」の大台を突破。2001年の伊澤利光の約2億1793万円(海外競技を含む)、1994年の尾崎将司の約2億1547万円(国内競技のみ)を上回る2億2004万1233円となり、73年のツアー制施行後、ツアー史上最高額となる。「2億円を突破するにも、世界ランクを上げるにも優勝しないとできない。細かいことを考えずに優勝を目指してできたら、そういう記録的なご褒美があるんじゃないかなと思う。ベストを尽くしてやりたい」とキャリアハイの1年をVで締めくくる。

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