来年4月に日本初開催の欧州男子ツアーで日本人の優勝を待望 青木功会長「ぜひ地の利を生かして」


記者会見に出席した(左から)谷原秀人選手会長、半田晴久国際スポーツ振興協会会長、青木功日本ゴルフツアー機構会長

記者会見に出席した(左から)谷原秀人選手会長、半田晴久国際スポーツ振興協会会長、青木功日本ゴルフツアー機構会長

 大会特別協賛の国際スポーツ振興協会と共催の日本ゴルフツアー機構(JGTO)は都内で6日、来年4月20~23日に茨城・石岡GCで日本初開催される男子ゴルフの欧州DPワールドツアー「ISPSハンダ欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」の大会概要などを発表した。

 欧州ツアーメンバーから83人、共催のJGTOツアーメンバーから41人、招待選手8人の計132人が出場する。72ホールストロークプレーで争い、賞金総額200万ドル(約2億7400万円)で獲得賞金は欧州、日本両ツアーに加算される。

 優勝者には23年シーズンの残り試合及び、2年間のDPワールドツアーの出場資格も与えられる。今季の賞金王・比嘉一貴と賞金ランク2位の星野陸也は関係者を通じて談話を発表した。比嘉は「大会を開催して頂き、本当にありがとうございます。来年も石岡GCで開催と聞き、日本の賞金王として精一杯戦いたいです。世界挑戦への足がかりにできたらと思います」とコメント。今年10月、同じ地元の石岡GC開催の日本ツアーで優勝した星野は「両ツアーに賞金加算されるので今から楽しみです。優勝できるように頑張りたいと思いますので、応援宜しくお願いします」とコメントした。

 JGTOの青木会長は記者発表の席で「日本ツアーと欧州ツアーの共催初開催の大会は私の悲願であり、JGTOの目標でもありました。今年はコロナの影響で日本ツアーメンバーのみでの開催でしたが、来年は多くの選手が欧州から来日します。同じフィールドで、技術的にも精神的にも大きな刺激を受けることと思います。ぜひ地の利を生かして、日本ツアーのメンバーが勝ってもらいたいと思います」などとあいさつした。

 今季の国内男子ツアーは、香妻陣一朗、桂川有人、稲森佑貴、チャン・キム(米国)、谷原秀人と国際スポーツ振興協会契約5選手が計6勝をあげる活躍を見せた。「今年は素晴らしい活躍を見せてくれました。最後のJTカップで谷原が優勝したのは、これほどうれしいことはなかったですね」と半田会長は喜んだ。悪天候に備えて月曜日を大会の予備日として設定したことも明かし、歴史的な一戦実現に向けて「こちらに集中したい」と並々ならぬ決意も口にした。

 なるべく世界ランクのポイントを高い大会にしたい考えがあり、欧州ツアー側と強豪選手の出場などを調整中。招待選手8人の候補については「(世界ランク20位の)松山英樹君が来てくれれば世界ランクのポイントも上がるし、盛り上がるので努力をしております。4月まで目一杯頑張って努力したいと思います」と、米ツアーを主戦場とする日本のエースにラブコールを送った。

 日本ツアー通算17勝の44歳・谷原秀人選手会長も飛び入りで記者発表に参加した。17年から3年間は欧州ツアーを主戦場としており「欧州のレベルの高さ、今の日本のレベルの高さも知っています。若手の飛距離もあってうまい選手も多くなっていますし、日本の選手も良い勝負が出来るのではと思っています。また向こうで戦えるように、そこで自分も優勝を目指して頑張っていけたらと思います」と意気込んでいた。

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