１００％新車館の八木勝之社長（右から２人目）から「特別ボーナス」を贈呈された須藤弥勒（左から３人目、左から母・みゆきさん、弟・文殊君、２人おいて父・憲一さん、提供写真）
史上初のジュニアゴルフ世界４大メジャーのグランドスラムを達成し「天才少女」と呼ばれる須藤弥勒（ゴルフ５）が、１０年の長期で推定総額５０００万円の超大型のスポンサー契約を結ぶ自動車販売の「１００％新車館」から「４冠達成記念」として、従来の契約とは別に新車のトヨタ・プリウスを贈呈されたことが７日、分かった。
茨城・つくば市内のホテルで行われたパーティーで、１００％新車館を運営するヤギグローバルジャパンの八木勝之社長から新車の目録、金一封、花束を受け取った１１歳の弥勒は「どうなるか分からない選手だった６歳の時から私を信じてイメージキャラクターに起用してくれた新車館さんには感謝の気持ちでいっぱいです。これからも活躍することで恩返しをしたい」と満面の笑みで話した。
今年からアマ資格の規定が大幅に改定され、アマチュアゴルファーも無制限でスポンサー収入を得ることが可能になり、弥勒は今年の２月に新車館とスポンサー契約を締結。詳細な契約内容は公式に明かされていないが、関係者によると、１００％新車館は、須藤家が希望する車種の新車２台を無償で貸与するなど、推定で年間総額５００万円相当をサポート。契約期間は１０年の長期となるため、総額で推定５０００万円の超大型契約と見られている。これまでワンボックスカーと乗用車の提供を受けており、今回、従来の契約とは別に３台目が提供された。八木社長は「これまで提供した新車が日本全国の遠征で走行距離が増えてきたこともあり、弥勒選手の４冠達成を祝って、新たにもう１台、贈らせていただきました」と話した。
弥勒と共にパーティーに出席した父・憲一さんは「このようなサプライズがあるとは知らず、家族全員でびっくりしています。新車館さんをはじめとするスポンサーさまのお陰で多額の海外遠征費用も捻出することができます」と感謝した。
弥勒は新車館のパーティーでは笑顔を見せていたが、指導を受ける横峯良郎氏が体調不良で検査入院したことには表情を曇らせた。横峯氏は宮崎県知事選（８日告示、２５日投開票）への立候補を表明していたが、体調不良を理由に断念。弥勒は「監督」と呼ぶ横峯氏について「とても心配です。早く元気になって、また、ゴルフを教えてほしいです」と切実な表情で回復を願った。
◆須藤 弥勒（すとう・みろく）２０１１年８月６日、群馬・太田市生まれ。１１歳。１歳からゴルフを始め、東大出身の父・憲一さんの緻密な指導を受ける。１７、１８年に世界ジュニアゴルフで連覇し、頭角を現す。１９年にマレーシア世界選手権、２１年にキッズ世界選手権、２２年６月にジュニア欧州選手権優勝し、ジュニアゴルフ界の４大メジャーを制覇。今年８月から横峯良郎氏の指導を受ける。現在、ドライバーの飛距離は約２１０ヤード。家族は父、元フィギュアスケート選手の母みゆきさん、兄・桃太郎君、弟・文殊君。１４５センチ、５２キロ。