◆米女子ゴルフ ホンダLPGA 第1日 23日(タイ・サイアムCC=6576ヤード、パー72)
ツアー通算6勝の畑岡奈紗(24)=アビームコンサルティング=が8バーディー、1ボギーの65をマークし、ジェニファー・カップチョ(米国)ら4人とともに首位に立った。クラブを一新した今季、好調ぶりを示した。笹生優花(21)=フリー=は67で回って9位。アマチュアの馬場咲希(東京・代々木高2年)は69で28位、今季初戦の渋野日向子(24)=サントリー=は70で38位。今大会は72人が出場し、予選落ちはない。
畑岡が圧巻の4連続バーディー締めでギャラリーから大歓声を浴びた。最終18番パー5は3打目を1・5メートルにつけて、真ん中からカップに沈めた。「4連続バーディーを取れたのはいい締めだった。思い切って攻めることができた」と胸を張った。
前半の6番で8メートルをねじ込むなど、ここから3連続バーディーで快調に伸ばした。8バーディー(1ボギー)を量産し、65の首位。毎年伸ばし合いになる大会で「一日6つは伸ばさないと。初日の目標はクリア」とうなずいた。日本勢が7人出場する中、最多6勝を誇るエースが貫禄のプレー。世界ランク1位のリディア・コ(ニュージランド)と同組で回り、主役の座を奪った。
今季は1月のツアー開幕戦(フロリダ)で5位に入り、前週は欧州女子でサウジアラビアの試合に出場し、8位と好調が続く。参戦7年目を迎えた24歳は昨季の途中から黒宮幹仁コーチ(31)に指導を受け、変化を加えながら成長している。
ドライバー、アイアンなどクラブを大幅にチェンジして臨み、「アイアンも抜けが良く打ちやすい。ドライバーも飛距離が出ていると思う(平均飛距離255ヤード)」と手応えをにじませた。1月の渡米前には「上半身のトレーニングをしながら、スイングにつなげられるようになった」と、自身の進化を語っていた。
この大会は5度目の出場で、初日に63をマークした昨年(12位)に続く首位発進にも「まだ初日が終わったばかり。気を入れ直して頑張る」と油断はない。今季の大きな目標は初のメジャー制覇。「4~6月にピークを合わせたい」としていた中でのロケットスタート。10年大会、宮里藍以来の日本人制覇に向け、幸先良く滑り出した。