笑顔を見せる山下美夢有（カメラ・今西 淳）
◆女子プロゴルフツアー開幕戦▽ダイキンオーキッドレディス プロアマ（１日、沖縄・琉球ＧＣ＝６５９０ヤード、パー７２）
女子プロゴルフツアー今季開幕戦のダイキンオーキッドレディスは２日から４日間、沖縄・琉球ＧＣ（６５６０ヤード、パー７２）で開催される。今季から米女子ツアーに本格参戦する通算８勝の勝みなみ（２４）＝明治安田生命＝は、「米ツアー１勝」を目標に据えつつ、国内３連戦で弾みをつける。ツアー最年少で、史上６人目（１９８８年のツアー制施行後）となる２年連続女王に挑む山下美夢有（みゆう、２１）＝加賀電子＝は、２４年パリ五輪日本代表入りへの意欲も示した。
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２１年までの賞金女王争いから、試合ごとの活躍に応じた積算ポイント（メルセデス・ランク）で競う「年間女王争い」に移行してから２年目のシーズンとなる。昨季は山下が国内メジャー２勝を含む最多タイの５勝と活躍。２試合を残した時点で、ツアー制施行後最年少となる２１歳１０３日で年間女王に輝いた。
持ち前のショットの安定感、年間を戦い抜く体力、ポイントの高い海外メジャーへの積極参戦を公言している点から、２年連続女王を戴冠する可能性が高いとみる。達成すれば、日本人では２０００～０５年に６年続けて賞金女王に輝いた不動裕理以来の快挙となる。
２０―２１年季の賞金女王・稲見萌寧も２年ぶりの“奪還”を狙う。ツアー随一のアイアンショットの精度を誇り、２１年秋頃から悩まされた腰のコンディション面が整えば、一気に勝利を積み重ねてきそうだ。昨季２勝した１９歳・川崎春花は爆発力を秘めており、史上最年少女王の候補と言える。
また、日本女子プロ協会の規定改正により「優勝者を祝福する際に、飲料水等を含む液体を浴びせてはならない」と、ウォーターシャワーが禁止に。今年はどんな歓喜の瞬間が見られるのかも注目したい。（ゴルフ担当キャップ・岩原 正幸）