◆女子プロゴルフツアー▽KKT杯バンテリンレディス 最終日(16日、熊本・熊本空港CC=6523ヤード、パー72)
昨年11月に妊活のためにツアー休養を宣言し、主催者推薦でスポット参戦した有村智恵(フリー)が、地元・熊本で昨年9月以来のトップ10フィッシュを飾った。
3連続を含む7バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの69をマークし、通算4アンダーで10位。21位から大きく順位を上げた。18番パー5で1M半のバーディーパットを沈める勝負強さは健在。「リーダーボードを見たうえで、あのパットを入れられたのは大きい」と笑顔がこぼれた。
開幕前に「ゴルフの怖さを払拭したい」と話していたツアー14勝の実力者は「やっぱり欲が出る。昨日は『予選を通りたい』、今日は『あわよくば上に行きたい』と。それでも、『ボギーを打っても失うものは何もない』と自分に暗示をかけられた。それは今までにない心境」と振り返った。昨年11月以来のツアーを3日間戦い抜いた。「ツアーからまた離れる寂しさは感じている。リランキングで後半戦…とか思っちゃった」と笑った。
第2ラウンドでツアー最多に並ぶ6度目のホールインワンを達成した。この日は同組の熊本の後輩、奥山純菜(熊本空港CC)がツアーデビュー戦で3番でホールインワン。「まさか2日間で2個見られるとは。熊本の皆さんにいいニュースを届けられてうれしい。また熊本からいい選手が出てきた」と目尻を下げた。