◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 第1日(20日、茨城・PGM石岡GC=7039ヤード、パー70)
アマチュア時代にツアー1勝を挙げ、昨年9月にプロ転向した中島啓太(22)=フリー=が6バーディー、1ボギーの5アンダー65で、日本勢トップの2打差の6位発進。前週の関西オープンでプロ初優勝を飾った、同学年の蝉川泰果(22)=フリー=に続く「プロ1勝」を狙う。星野陸也(26)=興和=がツアー最長に並ぶ15ラウンド連続60台のスコアとなる66で回り、14位につけた。
中島が初日から好位置につけた。開幕戦の東建ホームメイトカップは33位スタートから8位、関西オープンは19位発進からの9位。最終日にみせてきた進撃ぶりを、この日は惜しみなく発揮した。後半の8番は5メートル、最終9番は10メートルのともにフックラインを読み切り、連続バーディー締め。「焦ることなくしっかり、チャンスを作ることができた」。冷静沈着な22歳が、日本勢最上位につけた。
鮮やかな追い上げが、今季の中島スタイル。「あれが初日から来たら、もっと早く優勝争いができている」とイメージを膨らませて臨んだ今季ツアー3戦目だった。試合中にキャディーと言葉を交わしながら、フィードバックを続けている。「次のホールから、ちょっとずつ変えていったり」
アマチュア時代からの同学年のライバルの蝉川が、前週の関西オープンでプロ初優勝を挙げたことも当然刺激になっている。今大会の勝者はDPワールドツアー(欧州ツアー)の25年までの2年シードを獲得。「魅力的な試合。優勝を目指して頑張ることには変わりない」。悲願へつながる54ホールも、成長を積み重ねていく。(高木 恵)