上田桃子「やることはやった」 メジャー54回目の挑戦で悲願の初制覇へ


メジャー初制覇へ真剣な表情で練習ラウンドする上田桃子(カメラ・今西 淳)

メジャー初制覇へ真剣な表情で練習ラウンドする上田桃子(カメラ・今西 淳)

◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 練習日(2日、茨城GC西C=6780ヤード、パー72、報知新聞社後援)

 上田桃子(ZOZO)が悲願のメジャー制覇に挑む。1日にアウト9ホール、この日はイン9ホールの計18ホールを回り、「やっと今年もメジャーが来たという思いと、不安と両方ある。コースは長いし硬いし難しい」。警戒しつつも、開幕のときを待ちわびた。

 プロ19年目でツアー通算16勝ながら、メジャー大会には縁がない。試合を欠場した前週は、今大会へのイメトレを繰り返した。練習場の他のコースで各ホールをシミュレーション。風の状態やピン位置まで、細かく想像しながら球を打った。「ベースが我慢大会になると思う。パーがバーディーぐらいの価値があるときがあると思うので、今週はパーの薬を大事にしたい」。

 前週のパナソニックオープン後の世界ランク(75位以内)で資格を獲得した、全米女子オープン(7月6~9日、米カリフォルニア州ペブルビーチGL)への出場を決めた。その前に、国内54回目のメジャーに挑戦する。過去に調整法や、気持ちの持ち方についてもいろいろ試してきた。「メジャーで勝つってなんだろう」。思い悩んだことは一度や二度ではない。

 今季は7試合中トップ10が5度と好調を維持し、10度目のワールドレディスサロンパスカップを迎える。「思いはやっぱり年々強くなっている。でも今週は意外と意気込みすぎていないというか、もうそれは終わった感じがする。先週やその前の週にそういう思いが強すぎて、なんかもうすごく疲れたんで、いいや! って思っています。もうやることはやった」。迷いなく、初日のティーグラウンドに立つ。

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