渋野日向子は5オーバーと苦戦「グリーンを狙うショットが右に左に」 元ソフト選手・山田恵里さんが応援


12番、ティーショットを放つ渋野日向子(カメラ・岩田 大補)

12番、ティーショットを放つ渋野日向子(カメラ・岩田 大補)

◆女子プロゴルフツアー ブリヂストンレディス 第1日(18日、愛知・中京GC石野C、6573ヤード、パー71)

 今季国内ツアー初戦の渋野日向子(サントリー)は1バーディー、3ボギー、1トリプルボギーの76で回り、5オーバーの暫定119位でホールアウトした。早朝のスタートにも関わらず、多くのギャラリーを引き連れてプレーした。出だしの10番、13番でともに3パットのボギーとし、前半に2つ落とした。

 後半の2番では長いパーパットを沈めた。4番のボギー後、7番で初バーディーを奪った。最終9番パー5では第3打を池に入れ、トリプルボギーを喫した。

 ホールアウト後は「疲れましたけど、やっぱり全然練習ができていないので、細かい感覚やタイミングがつかめず一日終わってしまった。グリーンを狙うショットが右に、左に行くし、どうにかしたかったけどできなかった」と悔しそうに振り返った。

 大勢の観客から声援を送られたことに「鳥肌が立つくらいうれしい。自分の感情が高ぶる、すごく緊張感があった。セカンド地点から後ろを振り返ったら、すごい行列を見て、米国で見ることがない光景。ありがたい。(終盤7番のバーディーは)1個は取らんといけん、って」と感謝した。

 この日は元ソフトボール選手で、21年東京五輪金メダリストの山田恵里さんがラウンドを見守った。自身もソフトボール経験者の渋野は「一度応援に行きたいと言ってくださっていて。私、(来るのは)知らなかったんですよ。完全なるサプライズ、めっちゃうれしかった。朝から来てくださって涙が出ます」と喜んだ。

 5月上旬の国別対抗戦(米カリフォルニア州)に出場後に一時帰国。左手の状態に不安を抱えており、満足に練習ができない中で試合を迎えた。「手の(けがの)影響というのは言い訳にはしたくないが、やっぱり練習量は少なくなってしまっている。どうしてもどこかに痛みがあると、かばってしまうのは人間の特徴なので、(感覚に)ズレは出てしまっている。体の感覚や、クラブの感覚が完全に(好調時と比べ)鈍くなっている」と現状を見つめながら、もどかしそうに語った。

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