◆男子プロゴルフツアー ゴルフパートナー・プロアマ 第3日(20日、茨城・取手国際GC東C=6804ヤード)
26位から出た丸山奨王(登録名の読みはショーン、フリー)は、バーディーなし、3ボギー、1ダブルボギーの75と苦戦し、ホールアウト時点で最下位に転落した。アマチュア時代を通じてツアー4試合目で、初の決勝ラウンドに挑んだ丸山は「すべてが悪かったです。ティーショットは曲がるし、パットは入らないし。残念な一日でした」と静かに話した。
日本ツアー10勝。そして、世界最高峰の米ツアーで3勝を誇る丸山茂樹を父を持つ丸山奨王。プレッシャーはあるが、その境遇を受け入れ、父を尊敬している。「(父から)子どもの時からアプローチを習っています。アプローチは受け継いでいるかな、と思います」と話す。予選ラウンドでは随所に好プレーを見せたが、初の決勝ラウンドでは苦戦した。前半、2ボギーで折り返した直後の10番パー5では1メートルのバーディーパットを決められず、流れを変えられなかった。13番パー4では第1打を左にOBしてダブルボギー。スコアの伸ばし合いとなる中で、スコアを5つも落とした。
奨王は父が米ツアーに本格参戦した2000年に米国ロサンゼルスで生まれた。「いつか米国に帰ってゴルフをしたい。やはり米ツアーのレベルが最高峰と思うので」と語る。「米国に行く」ではなく「米国に帰りたい」。究極の目標を実現するための第一歩として、茨城で懸命に戦う22歳は厳しい現状を潔く受け入れている。「僕が下手なだけです。ショットを立て直したい」と率直に話す。真摯(しんし)な姿勢でファン対応とメディア対応を終えた後、最終日に向けて練習場に直行した。
今大会はプロ2人、アマ2人の組み合わせでプレーし、プロは通常のトーナメントと同じく72ホールのストロークプレーで競う。アマチュアもプレーすることもあり、コース設定は易しく、スコアの伸ばし合いとなっている。
フィリピンのジュビック・パグンサン(フリー)と、22歳ながらツアー3勝の蟬川泰果(フリー)の最終組は11番を終了。パグンサンが通算18アンダーで首位。蟬川が1打差2位で追いかけている。