佐久間朱莉が“うなぎパワー”で2位キープ 初優勝へ1差で山下美夢有を追う…リゾートトラストレディス第3R


8番、バーディーパットを沈めガッツポーズをする佐久間朱莉(カメラ・中島 傑)

8番、バーディーパットを沈めガッツポーズをする佐久間朱莉(カメラ・中島 傑)

◆女子プロゴルフツアー リゾートトラストレディス 第3日(27日、静岡・グランディ浜名湖GC、6500ヤード、パー72)

 佐久間朱莉(大東建託)が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算16アンダーで2位をキープした。首位とは1打差。終盤の17番で2メートル、最終18番で12メートルを沈め、連続バーディーで締めた。

 「前半はすごくいい流れに乗ってトントンとバーディーが取れていた。後半の最初はあまりパットが決まらず苦しい展開だった。それでも13番のパーが大きかった」。13番で3メートルのパーパットを沈めた場面にうなずいた。

 最終組でギャラリーの注目を浴びた。「応援してくださる方がすごくいたので、うれしかった」。重圧を感じず、声援を力に変えた。2日連続でボギーなし。この日はフェアウェーを1度も外さず、安定したプレーを見せた。

 師匠は男子ツアー歴代最多94勝の尾崎将司。まな弟子の初優勝に期待を寄せており、佐久間自身も応えたい気持ちが強い。4月末のパナソニックオープンの前にジャンボ邸を訪れた際には「いつまでそんな位置で戦っているんだ」と、なかなか上位に顔を出せない状況を心配され、ゲキを飛ばされた。5月以降でトップ10入り2回と徐々に調子を上げた。

 17アンダーで首位を走る山下は昨季年間女王で今季もポイントランクで首位の強敵だが、果敢に食らいつく。26日の第2ラウンド後は浜名湖名物、うなぎを食べてパワーをチャージ。自身の地元である「川越も(うなぎの名物で)負けていない」と“郷土愛”を語った。最終日へ「たくさん食べて、たくさん寝て、疲れを取りたい」と見据えた。20歳が女王の背中を追い越し、悲願の初Vを狙う。

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