松山英樹「チャンスはある」 ツアー9勝目へ2差9位で最終日へ


◆米男子プロゴルフツアー メモリアル・トーナメント 第3日(3日、米オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC=7571ヤード、パー72)

 1打差2位で出た松山英樹(LEXUS)は5バーディー、5ボギー、1トリプルボギーの75で回り、通算4アンダー。首位と2打差の9位で最終日を迎える。ロリー・マキロイ(英国)、キム・シウ(韓国)、デビット・リプスキー(米国)が6アンダーで首位。トップから3打差に22人がひしめく大混戦となった。

 17、18番を、ともに1パットのパーでしのいだ松山から笑みがこぼれた。中継局の取材に応じ「11番までの3連続ボギーは悪くない内容だったが、そこからはドタバタした。パッティングがなかなか思うようにいかなかったが、最後の17番とか、いいパットが入ってくれて良かった」と振り返った。

 1番で首位の座を奪い、連続バーディーでスタートした松山のムービングデーは、8番から16番までの9ホール連続でスコアが動く出入りの激しい一日となった。「毎回打つ度に風が変わった。このコースの難しさを改めて感じた」としつつ、「体の状態が良くなかったので、スイングとか技術的なことに集中することが少しできなかった。明日はそういうことがないようにできればなと思っている」と明かした。

 8番パー3はグリーン左から寄せきれず、9、10番はパーパットがカップに蹴られて3連続ボギーでトップから陥落した。12番パー3で第1打をグリーン手前の池に入れてトリプルボギー。13番でもスコアを落とし、13位に順位を下げたが、松山はファイティングポーズを取り続けた。14番は96ヤードから1メートル、15番パー5はグリーン右前バンカーから2メートル弱につけて連続バーディーを奪った。

 「トリプル(ボギー)を打った時には、もうチャンスはなくなるくらいまで落ちるかなと思ったが、上も崩して2打差。チャンスはあると思うので、今日のようなスタートを切って、そのまま昨日みたいにいいプレーができたらなと思う」。2014年にツアー初勝利を挙げた大会で、22年1月のソニー・オープン以来となるアジア勢単独トップのツアー9勝目をかけて戦う。

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