初優勝の中島啓太、日体大同学年の日本ハム・矢沢宏太とオールラウンダーとして共闘誓い、トッププロ目指す


日体大4年時にお互いのサインボールを贈り合った中島啓太(左)と日本ハム・矢沢宏太

日体大4年時にお互いのサインボールを贈り合った中島啓太(左)と日本ハム・矢沢宏太

◆男子プロゴルフツアー ASO飯塚チャレンジド 最終日(11日、福岡・麻生飯塚GC=6809ヤード、パー72)

 3打差2位から出た中島啓太(22)=フリー=が逆転で涙のプロ初優勝を飾った。1イーグル、6バーディー、1ボギーの65をマークし、通算29アンダーで並んだ前週優勝の金谷拓実(25)=Yogibo=とのプレーオフ2ホール目で、バーディーを奪い決着をつけた。アマチュア時代の2021年9月パナソニックオープン以来、通算2勝目。2週連続2位で迎えた今大会で、宿敵に競り勝ち“3週目の正直”を果たした。

 中島の自室には競技の異なるライバルのサインボールが大事に飾ってある。日体大の同学年で、プロ野球・日本ハムの矢沢宏太投手(22)のもの。2人は日本代表として国際大会で活躍し、大学の練習場が近いこともあり、野球部の古城隆利監督(54)を介して大学時代から親交がある仲だ。昨年、厳しいプロの世界での健闘を誓い合い、野球とゴルフのボールにサインを入れ交換した。“プロ初勝利”を先につかんだ中島は「プロ野球のドラフト1位。そういう優れたアスリートが近くにいるというのは刺激になりますし、『お互いプロの世界で頑張ろうね』っていう話はしています」と明かす。

 矢沢は、米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(28)に続く投打二刀流で注目を集めている。「大学1年から二刀流ですごくて、刺激になる存在です。自分も『(穴のない)オールラウンダー』と評価をしていただいているのはうれしいですけど、もっともっとレベルを上げたい。得意なところを磨いていきたい」と中島。矢沢のニュースは欠かさずチェックする22歳は、刺激をもらってトッププロへの道を歩む。(ゴルフ担当デスク・榎本 友一)

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