◆第62回報知アマゴルフ選手権 全日本クラブチャンピオンズ 最終日(30日、千葉・キングフィールズGC)
首位から出たジョシュア・ハヤシダ(19)=米ハワイ大2年=が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算5アンダーで優勝した。「ハワイ州アマ選手権優秀選手」の資格で出場した若者が日本のクラブ選手権王者たちに競り勝ち、ビッグタイトルを手にした。2打差の2位は前田高志(27)=朝霧ジャンボリーGC=。女性で唯一参加の田中のどか(25)=大宮国際CC=は38位だった。来年の第63回大会は兵庫・三木GCで開催される。
ゴルフが盛んなハワイからやってきたハヤシダの実力は本物だった。第1日、2日ともに首位タイ。最終日の前半終了時点では前田高に1打のリードを許したが、難しい最後の9ホールをイーブンパーで切り抜けて逆転。日本のクラブ選手権のチャンピオンたちを相手に一歩も引かず、ハワイ勢4人目の優勝を果たした。
「どんなトーナメントでも絶対に勝ちたい。その気持ちを最後まで持ち続けたことが勝因です」とハヤシダは爽やかな笑顔で話した。
伝説のアマチュアゴルファー・中部銀次郎、後にプロ転向して永久シード選手となった倉本昌弘らが歴代優勝者として名前が刻まれた「報知銀皿」を高々と掲げた。日本の伝統ある大会を制したハワイ大2年生の夢もふくらむ。「将来は米ツアーでプロゴルファーとして活躍したい。目標とする選手はタイガー・ウッズです」と言い切った。
大会を最高の成績で終えたハヤシダは、2日に帰国するまで短い時間ながら日本の休日を存分に楽しむつもりだ。「明日(1日)は浅草に行く予定です。おいしいものを食べたい」。伸び盛りの19歳。プレーでも、それ以外でも日本で貴重な経験を積んだ。
(竹内 達朗)