◆米女子プロゴルフツアー 今季メジャー第3戦 全米女子オープン 最終日(9日、ペブルビーチGL=6509ヤード、パー72)
【モントレー(米カリフォルニア州)=岩原正幸】1打差の首位から出た畑岡奈紗(アビームコンサルティング)は1バーディー、5ボギーの通算3アンダーで、6打差の4位で終えた。25歳のアリセン・カーパス(米国)が6バーディー、3ボギーの69で回り、9アンダーで米ツアー初優勝をメジャータイトルで飾った。古江彩佳(富士通)が5バーディー、2ボギーの69で、2アンダーの6位に入った。
畑岡は「昨日までピンチもチャンスも決めていたパットが入らなかった。全体的に流れに乗れなかった」と唇をかんだ。1番で同じ最終組のカーパスがバーディーを奪い、トップに並ばれた。3番のボギーで2打リードを許した。それでも前半は6番パー5で2オン2パットからのバーディーなど、7アンダーで首位に並んで折り返した。
後半に入ると、12番で1・5メートルを外してボギー。14番パー5で第3打でグリーンをオーバーさせてボギーとし、この時点で首位と4打差に開いた。16、17番でも悪い流れを止められず、スコアを落とし76と後退。初めてメジャーの最終日をトップで迎えた中、「こういう感じのプレッシャーだなというのを感じた部分はあった。14番の取りたいところで落としてしまい、勝負が決まってしまった」と振り返った。
18年全米女子プロではプレーオフで敗れた(2位)。21年のこの大会でも笹生優花とのプレーオフに持ち込むも、屈した。「2年前のオリンピックCの時は、優勝を狙っていってというよりは、自分がいいプレーをして待っていたらプレーオフになった。今年の場合は、自分が勝てる位置と分かっていながらプレーしていたのでこっちの方が悔しい」と厳しい表情を浮かべた。
涙を流すことはなく、「最後の景色、悔しさを忘れずにこれからも努力をしていきたい」と気丈に語った。改めて、メジャーを勝つ難しさについて「本当に近くまで来ている感覚はあるけど、コース上で最後ひとつやりきれてないところが自分の甘い部分。もっと自信を持ってできるように」と心境を口にした。
次は27日開幕のメジャー第4戦、エビアン選手権(フランス)。「残り(メジャー)2戦になってしまったが、エビアンは唯一まだトップ10に入れていないので、それまでに今週の反省を生かして練習していきたい。グリーンのタイプも似ている感じなので、しっかり打っていけるように」と前向きに話した。