◆女子プロゴルフツアー 楽天スーパーレディース 最終日(30日、兵庫・東急グランドオークGC=6636ヤード、パー72)
2打差の2位からスタートした19歳の桜井心那(ここな、ニトリ)が6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算21アンダーで逆転優勝を飾った。
ドライバー平均飛距離ランク5位(255・29ヤード)でスケールの大きなゴルフが持ち味の桜井は3戦前の資生堂レディスで初優勝。その時は「勝っちゃった」と振り返ったが、今大会では第3日を2打差2位で終えた後「2勝目は狙って勝ちたい。明日、もちろん、狙います」と意欲的に話していた。昨年、下部のステップアップツアーで驚異の5勝を挙げた新進気鋭の19歳は、未知数の潜在能力を改めて見せつけた。
韓国のイ・ミニョン(Q CELLS)が1打差の2位。
首位から出た17、19年の賞金女王の鈴木愛(セールスフォース)は3バーディー、1ボギーの70とスコアを2つ伸ばしたが、桜井の勢いの前に敗れ、2打差の3位に終わった。
第2日にツアータイ記録の8連続バーディーをマークした小祝さくら(ニトリ)は4位だった。
猛暑が続いた今大会。120人がプレーする予選ラウンドの2日間は午前組と午後組に分けて行われたが、人数が絞られた決勝ラウンドの2日間は全選手が少しでも涼しい時間にプレーできるように、第1組が午前6時45分、最終組が午前8時25分と通常より1~2時間、早く設定され、午後1時過ぎに桜井の優勝が決まった。
◆桜井 心那(さくらい・ここな)2004年2月13日、長崎市生まれ。19歳。父の影響で6歳からゴルフを始める。21年8月、長崎日大3年時に全国高校ゴルフ選手権(緑の甲子園)個人戦女子で長崎県勢初優勝。同年11月、高校在学中にプロテスト一発合格。22年はレギュラーツアー5戦に出場し、北海道meijiカップ2位などでポイントランク94位。下部のステップアップツアーでは16戦に出場し、5勝。2511万4100万を稼ぎ、断トツで賞金女王となり、今季からレギュラーツアーにフル参戦。7月の資生堂レディスでレギュラーツアー初勝利。家族は両親と兄2人。166センチ、62キロ。