◆米女子プロゴルフツアー メジャー第4戦 エビアン選手権 最終日(30日、フランス・エビアンリゾートGC=6527ヤード、パー71)
3打差の2位から出た畑岡奈紗(24)=アビームコンサルティング=は3バーディー、4ボギーの72と伸ばせず、通算7アンダーの3位。日本女子4人目のメジャー制覇はならずも、日本勢初の5大メジャー全トップ10入り。5位で出て70で回った笹生優花(22)=フリー=も3位。フランスのセリーヌ・ブティエ(29)が14アンダーでメジャー初優勝を飾った。日本ツアー通算14勝の有村智恵(35)が本紙解説者デビュー。13年のメジャー昇格後日本人最高に並ぶ3位に入った畑岡のプレーを分析した。
最終日の畑岡選手は、運が良くなかった印象でした。優勝したブティエ選手と7打も実力差があったとは思いません。畑岡選手はメジャー2戦連続の最終日最終組。地元・フランス選手と同組でしたが優勝争いの経験も豊富で、自分のプレーに集中できていました。
ただ、序盤にブティエ選手が3バーディーを奪い、畑岡選手が攻めていかないといけない状況になってから、強風が吹いて不運が続いてしまいました。対照的に、相手は曲げるのにキック(バウンド)に恵まれて、パーセーブする場面が散見されました。その少しの差が勝負を分けましたね。
畑岡選手は5大メジャー全てでトップ10入り。昨年から上下に跳びはねるのを抑えたスイングを取り入れ、飛距離+安定性も出てきて、どんなコースにも対応できています。松山英樹選手のようにメジャーに勝つために集中できている。本当にいつ勝ってもおかしくない。8月のAIG全英女子オープンが楽しみです。(女子プロゴルファー・有村智恵)