星野陸也 66で3差5位浮上「ホストプロとして優勝を」 5か月ぶり日本で存在感


星野陸也

星野陸也

◆男子プロゴルフツアー バンテリン東海クラシック 第2日(29日、愛知・三好CC西C=7300ヤード、パー71)

 第2ラウンドが行われ、ホストプロの星野陸也(興和)がスタートの4連続を含む7バーディー、2ボギーでこの日のベストスコア66をマークし、通算6アンダー。34位から首位と3打差の5位に浮上した。今季は欧州ツアー(DPワールドツアー)を主戦場とし、日本ツアーは4月以来4戦目。昨年の平和PGM選手権以来となるツアー7勝目を、ホスト大会で挙げる。

 星野はスタートから反撃へのスイッチを入れた。1、2番で2メートルを沈め、3番はピッチングウェッジでの第2打をピンそば50センチへ。4番はピン奥7ヤードのカラーからパターで沈めて4連続バーディー。それでも「最初の4ホールの流れは良かったけど、後半であと2つくらいは伸ばしたかった」と悔しがった。

 7番で15メートルをねじ込み、ホストプロは歓声に右手を上げて応えた。9番はティーショットを右林に曲げ、ボギー。15番パー5でも右林に入れ、伸ばせなかった。「スイングの状態が今週はあまり良くない。自分のイメージ通りになっていない。それでも昨日と比べたら、いいスイングができるようになったから、明日はもっと気持ちよくゴルフができるかなと思う」と期待した。

 昨季賞金ランク2位の資格で今季から本格参戦している欧州ツアーで、もまれてきた。予選ラウンドの2日間、本調子ではないティーショットに頭を悩ませながら、チャンスを作り、ピンチをしのいできた。「忍耐力がある程度ついたのかなと思う。ヨーロッパのコースでは我慢が必要。メンタル的にも変わった」と胸を張った。

 フランス・オープンから25日夜に帰国した。時差ぼけの残る体で、ホストの存在感を醸し出している。帰国後すぐに茨城の自宅に戻り、バンテリンカラーのグリーンが入ったゴルフウェアを自ら見繕ってコースに持参した。「最終日は緑を着るって決めている。3日目、4日目とスコアを伸ばして、ホストプロとして優勝できるように頑張る」。重圧さえも楽しみながら、歓喜の瞬間へ向かう。

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