
第1ラウンド残り、18番をパーセーブして笑顔を見せる入谷響(カメラ・今西 淳)
◇女子プロゴルフツアー 北海道meijiカップ 第2日(9日、北海道・札幌国際CC島松C=6642ヤード、パー72)
第2ラウンド(R)が行われ、ツアー1勝の19歳ルーキー・入谷響(加賀電子)は2位で出て3バーディー、1ボギーの70で回り、通算6アンダーで首位と3打差の3位につけた。
8日の第1Rは、最終18番の第2打がグリーン右手前の木の上に打ち込んだ直後、悪天候のため競技中断のホーンが鳴った。高さ約3メートルの枝の間に挟まった自身のボールは、一夜明けたこの日の朝には木の下に落ちていた。
入谷はアンプレアブルを宣言。木の真下から2クラブ以内か、後方線上にドロップする選択肢があった中で「真下はつま先下がりのとんでもないライだったので無理だろうなと思って、後方線上に下がった」。後方のラフにドロップし、残り130ヤードから放った第4打はピン左手前50センチにピタリと寄せ、パーとした。
自分のボールはどうなったのか―。モヤモヤした思いで一夜を過ごしたかと思いきや「全然、寝られました。爆睡でした」と入谷。前夜は夜8時に就寝し、この日は早朝4時に起床して早朝7時のスタートに備えたという。
朝一番のスーパーショットに「まぁまぁかな。なかなかできることじゃないので良かったかな」と笑顔。「昨日あのまま流れでやってたらたぶん失敗して、ボギーになってた。逆に1回中断に入って終わり、『ボギーでいいわ』と切り替えができた分、下手に『パーでしのがなきゃ』という意識はなくスムーズにできた」と好結果につながった。
第2Rは8番でボギーが先行したが、9番パー5でバウンスバック。最終18番は残り66ヤードの第3打をピン奥2メートルにつけ、バーディーで締めた。トップと3打差で迎える最終日へ「パー5でどれだけ取れるか。グリーンが小さいので、センター狙いで、どう攻めていけるかだと思う」。6月のニチレイレディス以来の2勝目を見据えた。