◆米男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ 最終日(22日、千葉・アコーディア習志野CC=7079ヤード、パー70)
2021年大会覇者で43位から出た松山英樹(LEXUS)は2バーディー、4ボギーの72とスコアを落とし、通算5オーバー51位で大会を終えた。
「ショットの内容、パットの内容、ショートゲームの内容からしたら、この順位は仕方ない。練習をしていい感じで来ていたが、試合になるとうまくできないというところで、また色々考えてやらなきゃいけないなという感じ」と1週間を振り返った。
スタートの10番は3パットのボギー。11番はグリーン左前バンカーからの第3打を1メートル強に運び、12番はピンまで距離がないグリーン左のラフからのアプローチを1メートルにからめてパーをセーブ。ギャラリーを沸かせた。
背中痛で棄権した8月のプレーオフ第2戦BMW選手権後、しばらくは体を休め、1か月前から本格的な練習を再開した。今大会が2か月ぶりの実戦。試合勘については「自分の状態が良ければ、そんなのはなくてもすぐ軌道に乗せられる。悪いと、そういうのが乗ってこない。今週は連続バーディーがないし、そういうところもつながっているんじゃないかなと思う」と話した。
3日目、最終日と“裏街道”のインコースからのスタートとなったが、大勢のギャラリーがついて回った。「4日間いいところがほぼなかったので辛かったが、それでもたくさん応援してくれていたので、すごく嬉しかった。いいプレーがどこかで出ればなと思って最後までやったけど、ほぼ出ずに終わった。次の試合はしっかりといいプレーができるようにしたい」。1年ぶりに日本で浴びた、たくさんの声援に感謝した。
この1週間で得た収穫については「1か月ちょっと練習したことが全てダメだったということが分かったので、それは良かった」と苦笑した。11月には日本ツアーのダンロップフェニックスオープン(16~19日、宮崎・フェニックスCC)に出場予定。「怪我をしないようにして、練習をできるだけ多くできればと思っている」と前を向いた。もがき苦しみながらも、心をつなぎ全力を尽くした4日間が、次戦への糧になる。