◆女子ゴルフ 最終プロテスト 最終日(3日、岡山・JFE瀬戸内海GC=6419ヤード、パー72、参加81人)
15位から出た神谷和奏(わかな)が3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算5アンダーの19位で合格を果たした。21年9月に娘の咲凜(えみり)ちゃんを出産。史上初の「ママさんルーキー」が誕生した。合格の喜びに涙し「家族を持ってゴルフをすることで、誰かに勇気を与えられる選手になりたい」とプロとしての目標を語った。
5度の目挑戦で悲願を達成した。前半に2つ伸ばすも、11番をボギー、14番をダブルボギーとし、大ピンチを迎えた。メモに「今、焦っています」記し、心を落ち着かせた。16番で6メートルをねじ込み、合格を引き寄せた。受験期間中は、夫の幸宏さんと娘も会場に訪れた。「娘が待っていてくれていると励みにした」。コース内に入ることはできなかったが、娘がプリントされたキーホルダーを見て力にした。
これまで4度挑戦も、最終プロテストまで進むことはできなかった。今年は1次からの参加で、初めて最終までたどり着き、一気に突破した。「ママさんゴルファーが増えていて、私も仲間に入れるように頑張りたい」という強い思いが実を結んだ。4日間、長い時間離れていた娘には「寂しそうにしていたので、ありがとうと言いたい。いっぱい遊びたい」と母親の表情で語った。