◆米女子プロゴルフ協会公式戦 TOTOジャパンクラシック 最終日(5日、茨城・太平洋C美野里C=6598ヤード、パー72)
2020―21年賞金女王で3位から出た稲見萌寧(Rakuten)が4バーディー、1ボギーの69で回り、通算22アンダーで逆転。昨年8月のニトリレディス以来、今季初優勝を飾った。
桑木志帆(岡山御津CC)が71で1打差の21アンダーで、ペ・ソンウ(韓国)と並んで2位となった。
優勝会見での主な一問一答は以下の通り。
―USLPGAの1勝目。日本ツアーでの優勝と違いはある?
「自分の中ではあまりすごい違う感じはしないけど、来年の新しい未来が切りひらかれたということは大きい」
―ツアーメンバーになるチャンス。
「すごくうれしいけど、行くかどうかは自分ひとりでは決められない。チームのみんなで相談して決めたい」
―3日目までずっと上位でいて、トップで終わった気持ちは。
「最初の方は伸ばし合いについていきたい気持ちでやっていた。一番は3日目の最後の2ホールでイーグル、バーディーを取って、最終組で回れる位置にいけたことが大きい。最終日前半は伸ばし合いを楽しんでいたけど、後半の途中から緊張し始めた」
―試合直後の優勝インタビューで涙ぐんでいた。
「毎年1勝を挙げたいと目標にしていて、今年はなかなか勝てないんじゃないかという気持ちが強くて、ここで勝てた安心感で涙がこみあげた」
―1年3か月間は長かったか。
「今年のスタートは良かったが、その後、4~6月はゴルフも良くなく、体調も悪くて(体も痛めて)、不振が続いた。6月から予選落ちはないけど、優勝争いはなかった。モヤモヤしてこのまま終わりたくないなと思っていた」
―パッティングは順手に戻した。
「もともとは順手だったが、プロになる時にクロスハンドに変えて、ここ最近うまくいかなくて、(先週)順手で素振りをしてみたら左へ行くミスが減った」
―キーになったホールは。
「12番、17番のパー5でしっかり2オンしてバーディーを取れたのが大きい」
―スイングの完成度は。
「今年前半だけで4回改造したが、6月から同じコーチとやってきて、今週からいい感覚があったので、それが結果として勝てて良かった」
―苦しい時期、練習のモチベーションは。
「練習してもが意味ないんじゃないかと思ったり、練習しないとうまくならないし、新しく取り入れたり、チェンジすることは私にとって練習をしたくなる要素」
―茨城の地で優勝。
「昨日、小美玉プリンをもらって食べて過去イチおいしかった(笑い)」