◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 第3日(25日、高知・Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72)
第3ラウンドが行われ、賞金ランク1位で26位から出た中島啓太(フリー)は6バーディー、1ボギーでこの日のベストスコア67をマークして通算8アンダーとし、首位と2打差の9位に浮上した。
「まずはスコアを伸ばさないと話にならなかったと思うので、伸ばせて良かった。ショットも良かったし、パッティングも要所要所で決められた。今日はいい流れで5つ伸ばせたので、明日につながる」と振り返った。
インスタートの“裏街道”から、一気に優勝争いに加わった。10番パー5で3メートルを沈めてバーディー発進。前半に2つスコアを伸ばして折り返すと、後半4番はフェアウェーからの106ヤードの第2打を60度のウェッジで1メートル半に運び、6番は142ヤードを52度で50センチにつけてバーディーを奪った。
最近は最終日に着用していた赤の勝負ウェアを3日目に投入した。「今日が自分の中で勝負の一日だったので着た」と理由を明かした。「今日スコアを伸ばせずに終わってしまったら、優勝を諦めるしかなかった。明日まだ優勝を狙える位置まで上がってきたので、優勝を意識しながらプレーしたい」と口にした。
第2ラウンドスタート前にランク4位の今平周吾(ダイヤゴルフ)は棄権したため、現在賞金王の可能性を残すのは中島、2位の金谷拓実(Yogibo)、3位の蝉川泰果(フリー)、5位の宋永漢(韓国)の4人。中島が他の3人より上位で終われば、無条件で今大会での賞金王が決まる。
首位に立った金谷を追いかけ、最終日をスタートする。「トップにいるのが金谷さんなので自分が勝つしかない。金谷さんも上しか見ていないと思うし、自分も金谷さんを見るというよりは優勝を見てプレーしたい」。逆転で今季4勝目を挙げ、石川遼(18歳)、松山英樹(21歳)に次ぐ年少3位となる23歳でのキング戴冠(たいかん)を決める。