岩井姉妹、話題呼んだ直ドラ競演を振り返り「夢のような舞台だった」


トークショーを行った岩井明愛(左)と千怜

トークショーを行った岩井明愛(左)と千怜

 女子プロゴルフの岩井明愛(あきえ)、千怜(ちさと)姉妹が24日、新宿高島屋店でトークイベントを行った。プロ初優勝を含む3勝を挙げた明愛は「千怜と2人で最終日最終組や、プレーオフ、海外メジャーにも挑戦できた。2023年は2人で優勝できたことが一番うれしい」。今季2勝の千怜は「2人で5勝できたことがうれしい」と姉妹での活躍をともに喜んだ。

 千怜が優勝した5月のRKB×三井松島レディスでは明愛、山下美夢有(みゆう)の3人でのプレーオフ2ホール目で決着。岩井ツインズによる“直ドラ競演”は今季のゴルフ界に大きな話題を呼んだ。「夢のような舞台だった。一番は明愛に負けたくない気持ちが強かった」と当時を思い返した。

 だが、千怜は直ドラはほとんど練習したことがなかったという。「明愛が打ったのを見て、私も頑張ろうと思って(ドライバーを)握った」と振り返った。先にドライバーを選択した明愛は「スプーン(3ウッド)でも届く距離ではあったが、攻めたい気持ちがあった」と今季の印象的なシーンの裏側を明かした。

 明愛にとって千怜の直ドラは予想外だったという。「まさか千怜がやると思わなかった。当たるはずはないと思ったらめちゃくちゃいい球だった」。一方の千怜は「(明愛の)当たりが良くないのは知っていた。逆にチャンスだと思って見せてやると思った(笑い)」と双子ならではのライバル心から、ピンまで12ヤードにつけるショットで優勝を引き寄せた。

 今季はメルセデス・ランクでも明愛が3位、千怜が6位と、姉妹ともにシーズンを通して活躍した。来季へ向けて「海外の試合も含めて複数回優勝。千怜ともっと歴史を作っていきたい」と明愛。千怜は「国内でツアー5勝、海外ツアーでトップ5を目指していきたい」と目標を語った。

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