今季は最少タイの24試合 JGTO倉本副会長「数年かけて成功することが青木さんの名誉回復につながる」とも語る


JGTOの新会長に選出された諸星裕・新会長(中央)。左は倉本昌弘副会長、右は谷原秀人副会長

JGTOの新会長に選出された諸星裕・新会長(中央)。左は倉本昌弘副会長、右は谷原秀人副会長

 男子ゴルフツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は19日、東京都内で総会と臨時理事会を開き、米ミネソタ州立大特別功労教授で元副会長の諸星裕(もろほし・ゆたか)氏(77)を新会長に選んだ。任期は2年。副会長はツアー通算30勝で日本プロゴルフ協会元会長の倉本昌弘(68)、選手会長の谷原秀人(45)ら4人。4期8年務めた青木功会長(81)は任期満了で退任した。

 男子ツアーは今季、昨年から2試合減でこれまでの最少に並ぶ24試合。来年以降の新規大会増への期待がかかる中、諸星新会長は「私の得意分野は『外』(国際的な分野)ですので、(ツアーを)大きくするためには世界を考えなくてはいけない」と話した。

 諸星氏はジョイントツアーの可能性を示した上で、4月のマスターズにも足を運び、世界のゴルフ団体と積極的に関係を構築していく考えも示した。「来年どれくらいの試合数まで増えれば成功か?」との問いに対しては「どこまで我慢できるか。シーズンの始めに投手に、今年何勝できるかと聞くようなもの。とにかく努力するしかない」と語るにとどめた。

 倉本副会長は「(会長を任期満了で退任する)青木(功)さんなりに頑張っておやりになったとすごく評価しているが、結果試合数が減ったということで、経済とか様々な状況があったということだろうと。青木さんの失策とは思っていない。時代のニーズと、青木さんの周りの人たちがやろうとしたことが若干合わなかったのかな。私たちは青木さんのやってきたことを継承して、数年かけて成功することが青木さんの名誉回復につながるのかなと思っている」と話した。

 その上で倉本氏は「今すぐ来年数試合増えるということではない。国内は飽和状態で、システムを変えないことには試合が増えていくことは難しい。トーナメントのシステムを洗い直し、変えていき、低価格でもやっていただく、高価格でやっていただけるところはやっていただく。そういうメリハリをスポンサー、スポンサー候補の方々に提供できるか。それでも2年3年かけて、少しでも試合が増えていけばいいのかなと思う」と持論を述べた。

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