芹澤信雄プロ マスターズの松山英樹は初日2本のパットが「決まっていれば…」


◆米男子プロゴルフツアー メジャー初戦 マスターズ 最終日(14日、米ジョージア州オーガスタ・ナショナルGC=7555ヤード、パー72)

 最終ラウンド(R)が行われ、2021年大会覇者で28位から出た松山英樹(32)=LEXUS=は1バーディー、3ボギーの74とスコアを落とし、通算7オーバーで38位だった。

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 最終日の松山選手は今大会で一番苦労しました。ティーショットで左右に曲がるミスが続き、パットもショートする場面が多かった。前日の硬く速い状態から、遅くなったグリーンへの適応に戸惑っていました。

 今年は2月のジェネシス招待の優勝など好調で、今大会への日本中の期待も大きかった。ところが、出遅れて空回りして優勝争いに絡めず。初日の3、4番(3メートル、1メートル)のバーディーパットが決まっていれば、流れは違ったと思います。

 優勝したシェフラーは、今大会のパー5で通算11アンダーのうち9アンダーを稼いだ。松山選手は向かい風もあり1アンダーのみ。今年のように風が強い難条件下では、4つのパー5でいかにスコアを伸ばすかが優勝への鍵でした。

 それでも、コースを熟知したアプローチや世界屈指の精度を誇るアイアンショットは健在。21年の優勝で永久シードも持っており来年以降、松山選手の2度目の優勝の可能性は十分にあると思います。21年大会のように3メートル以内は外さない、くらいのパットの安定感を発揮できるかがポイントです。(プロゴルファー・芹澤 信雄)

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